【あした、親子で読みたい本】夏休みのおうち時間や自由工作に! 楽しい工作の本3選
子どもの時に読んで感動した本は、大人になってもずっと心に残るもの。子どもたちが、自分だけの宝物になるような一冊に出合えるように、おすすめの絵本や読み物を元書店員でありJPIC読書アドバイザーの市川久美子さんにご紹介いただきます。
もうすぐ夏休み。お子さんもわくわくしているころでしょうか。何をしようかと考えるだけで楽しくなりますが、台風やコロナ禍での自粛でどうしても外出が困難な日がありそうですね。
今回は、夏休みのおうち時間や、自由研究や自由工作などの宿題にぴったりな、家で楽しく工作したり遊んだりする本の紹介です。夏休み近くになると、書店には自由研究や自由工作の本がたくさん並びます。図書館にもたくさんあるので、今回紹介する本以外にもご自分に合ったものを探してみてください。
『コロコロロボット』(いかだ社)
ロボットの研究が進んで実用化されているのを、ニュースなどで見るようになりました。みなさんは、どんなロボットがいたらいいと思いますか。
本書の著者Toyクリエイターの著者たちが考案したロボットは、身近な材料でつくれるロボットです。13体掲載されています。おそうじロボ・変身ロボ・キャタコロロボ等々、私自身欲しいロボットがありました。これらが実際に作れるのです! つくった後も遊べる楽しみがあります。挑戦してみませんか。(対象:小学校中学年~)
著:野出正和・古川孝
出版社:いかだ社
定価:1,540円(税込)
商品詳細:『コロコロロボット』(いかだ社商品ページ)
『しかけえほんを作ろう!』(大日本絵画)
書店にしかけ絵本が多く並ぶようになりました。デビッド・A・カーター、ロバート・サブダ、マシュー・ラインハートなどの作家が、芸術的なしかけ絵本を出しています。どうしたら、こんな作品ができるのだろうと思うほど素晴らしいのです。日本の作家さんの作品も出ています。小さいサイズでも面白いしかけがあったりします。
今回紹介する本はしかけ絵本作りの基礎を書いた本です。応用編も出ているので、基礎ができたら次のステップに進んでみてください。あなただけのしかけ絵本ができます。高学年の人は、しかけ絵本の歴史を学ぶのも面白いと思います。(対象:小学校低学年~)
著者:青津優子
出版社:大日本絵画
定価:2,200円(税込)
商品詳細:『しかけえほんを作ろう!』(大日本絵画商品ページ)
『工作図鑑』(福音館書店)
伝承おもちゃや創作おもちゃ、小さいおもちゃから大きいおもちゃまで、たくさんのおもちゃの作り方が掲載されています。どれも、身近な材料で作れます。これだけたくさん載っていれば、作ってみたいものがいくつか見つかるかもしれません。
大きいおもちゃといえば、わが子と牛乳パックをたくさん集めて、この本に載っているカヌーに似たものを作ったことがあります。川に持っていって乗ったのですが、ちゃんと浮かんで実際に乗ることもでき、感激したのを思い出します。(対象:小学校中学年~ 低学年から作れるものも一部有)
作:木内勝
絵:木内勝・田中皓也
出版社:福音館書店
定価:1,760円(税込)
商品詳細:『工作図鑑』(福音館書店商品ページ)