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子どもの「初めての留守番」―事前の準備とルール作りを

子どもの「初めての留守番」―事前の準備とルール作りを

小学生になると、だんだんと一人で留守番ができるようになります。いきなり長時間の留守番をさせるのは避けたいところですが、低学年のうちから短い時間の留守番させてみて、徐々に慣れさせていくと、高学年になるころには一人できちんと留守番ができるようになるはずです。ただし、まずは子どもが安全に自宅で過ごせる環境づくりをしておくことが大切。今回は、子どもに留守番させるときに保護者が気をつけるべきことについてお伝えします。

子どもを留守番させるときに気をつけること

しっかり施錠する

玄関のドアの施錠は当然としても、うっかり忘れがちなのが窓の施錠です。開けた窓は必ず閉めて、施錠することを伝え、習慣にするようにしましょう。特にトイレや浴室の小窓、2階やベランダの窓などは、施錠を忘れやすいので注意します。より安全を考えるのであれば、子どもには一人で留守番する際は自分で窓を開けないこと、緊急時などどのような場合であれば開けてもよいかなどを伝えるようにしましょう。

保護者との連絡手段の確認

子どもにキッズケータイをもたせている場合はよいですが、もたせていない場合は、自宅の固定電話の使い方を教えて、連絡方法を確認しましょう。保護者が電話をかけたら、固定電話に名前や番号が表示されるような設定をしておいて「これが表示されたら電話をとってもよい」「知らない番号からかかってきたら電話はとらない」と伝えましょう。事前に電話の取り方も練習しておくと安心です。固定電話もない場合は、子どもに使わせているタブレットなどにSNSアプリを入れて、通話する方法もあります。

家の中で遊ぶ場所を決めておく

留守番中の家の中でも、遊ぶ場所を決めておくと安心です。自分の部屋といつも使うリビングなど、遊ぶ範囲を決めておくと、事故や危険を回避できます。風呂場で溺れたり、危険なものに触れたりしないよう「お風呂場とキッチンでは遊ばない」などと、遊んではいけない場所を指定することも、子どもにとってはわかりやすく効果的です。

ベランダ・屋上・庭遊びは基本的にNG

ベランダから子どもが転落してしまうという痛ましい事故が、毎年のように起きています。転落防止のために、留守番中はベランダや屋上では遊ばせないようにしましょう。また、庭遊びも声をかけられて保護者の不在を知られてしまう可能性があるため、極力控えさせましょう。子どもの留守番を周囲に知られないようにすることも、防犯対策として重要です。

来客には対応させない

いつも家で「ピンポーン」と玄関の呼び鈴が鳴った際に、「はーい」と対応するようにしている子どもは要注意です。留守番中に来客があったら、居留守で対応するよう指導したほうが安全でしょう。特に、近所の知り合いが来たとしても、インターホンに出ない・ドアを開けないと徹底しておきましょう。

火遊び・水遊びの禁止

火を使うような行為はしないよう、あらかじめ子どもに伝えておきましょう。火事ややけどの危険があるため、コンロはもちろんのこと、マッチやライターなども持ち出さないよう注意し、できれば電気ケトル、トースターなどもさわらせないようにしましょう。さらに、溺れたり、水漏れのトラブルを起したりしないためにも、お風呂の水は完全に抜いてから外出すると安心です。お風呂に水をはったり、シャワーで遊んだりする行為も禁止しておきましょう。

空調管理

防犯や、家の中の危険についての対策も重要ですが、子どもが家で健康かつ快適に過ごせるようにすることも大切です。夏に熱中症になったり、冬に寒さや乾燥で風邪をひいたりしないように、留守番中は空調管理にも注意しましょう。子どもは遊びに熱中すると、暑さや寒さに気づかないことがあるので、夏や冬はエアコン等を自動運転にしておくと安心です。ヒーターやストーブを使わせるなら、火事になったり火傷をしないように、ヒーターガードを利用するなど、安全に使用するための配慮が必要になります。最近では、家電を遠隔操作できるIoT家電、スマート家電が普及してきており、外出先からでも空調を調整することが可能になっているので、気になる方はチェックしてみてください。

いかがでしたか?

「備えあれば憂いなし」。事前準備やルール決めをしておくことで、保護者も子どもも、より安心して留守番ができます。急に家を空ける場合に備えて、15分程度の短い時間の留守番から練習しておくのも良いでしょう。はじめての留守番が上手にできたら、子どもの自信にもつながりますよ。

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