絵が上手になる! はじめてのデッサン教室【番外編②】
ここは、“絵が苦手な子どもが一人も出ない授業”で評判の、「さかいデッサン教室」。絵が上手になりたいお子さん、そして保護者のみなさんのために、順番通りに練習すれば、だれでも上手くなるデッサンの基礎を教えるよ。
今回は、サイコロのデッサンについてのお話だよ。
酒井先生のコーヒーブレーク
~美術の基礎知識~
「サイコロが描ければ、すべての物がかける!?
私は絵が苦手な大人に絵を教えるとき、まず「サイコロを何も見ないで描いてみてください」といいます。すると「え?サイコロなんて簡単でしょ」と言う人が多いのです。
でも実際に描いてみると、正しく形がとれている人は10人中1人くらいです。みなさんも、たかがサイコロ、なんて思っていませんか?
実はサイコロ(立方体)には、絵を描くための大切な要素が全てつまっているのです。サイコロがきちんと描ければ、この世で描けないものはないと言っても良いかもしれません。
デッサンで一番難しいのは人物画と言われますが、どんな複雑で精密なデッサンでも、すべてサイコロを描く基本技術で描かれているのです。まさに、サイコロを制するものは世界を制す、です。
今回は、デッサンの基本技術となる「測り方」を学びました。これは画家になろうと絵の勉強をするときに、必ず習うことで、一度、覚えてしまえば何でも描けるようになりますよ。
才能やセンス、器用さは関係なく、単なる知識なので、誰でも例外なく身につけられます。
最初に測り方を学び、慣れるためには四角い箱をたくさん描くのが一番です。
りんごやじゃがいも、有機的なものは直線がないので、測るのがやや難しいからです。コップやボールも、円や楕円が入っているので少し難しくなります。
身の回りに、四角いものはありますか?
もし、見つけたら片っ端から比率をとって、描いてみましょう!