復習に意味はあるの? 効果的な復習方法とおすすめドリル18選
学んだことは、復習しないと身につけることはできません。そこで、今回は目からうろこ!な復習方法についてご紹介します。とはいえ、小学生のころから復習なんて必要なの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。小学生のうちから正しい復習方法を身につけておくことは、成績UPにつながるだけでなく、「自発的に学ぶ」習慣づくりにもつながります。復習に最適な書籍もご紹介しますので、ぜひじっくり読んでくださいね♪
目次
- 復習には意味がある! 復習で得られる3つのメリット
- 復習の意味がなくなる? 気をつけるべき失敗例
- 復習に適したタイミングはいつ?
- 効果的に復習するための3つのポイント
- 復習に最適な教材の選び方
- 【学年別】復習におすすめのドリル18選
- まとめ
復習には意味がある! 復習で得られる3つのメリット
復習を避けてしまう理由の多くは、「苦手なところに向き合うと、自分に自信がなくなってしまう」という潜在的な思いがあるからではないでしょうか。しかし、苦手なところがない人なんてほとんどいません。「苦手」を「得意かも」に変えてくれるもの。それが、「復習」です。復習をすることで、お子さんがもっと自信がもてるようになりますよ!
得意不得意を明確にする
では、具体的に復習にはどのようなメリットがあるのでしょうか。まずひとつめは、「自身がどの教科のどこが得意でどこが苦手なのか」ということがはっきりわかるようになることです。苦手な部分がわかれば、必然的に「どこを重点的に勉強すればいいのか」がわかるようになります。
苦手を克服できる
ふたつめのメリットは、苦手な部分を抽出したあと、その部分を中心に勉強を進めることで、克服するきっかけになります。復習をして、苦手な部分を重点的に勉強すれば、おのずと成績アップにつながります。
着実にインプットできる
また、復習のいいところは、繰り返し問題を解くことによって、知識が定着することです。それにより、自分の力で問題を解く「問題解決能力」が身についていきます。より「自分で考える力」が必要とされているいま、特に必要なこの問題解決能力が、復習によって簡単に身につけることができるのです。
復習の意味がなくなる? 気をつけるべき失敗例
ただし、復習はやみくもにすればいいというものではありません。適切な復習は記憶の定着率をアップさせますが、逆に、適切でない復習をしてしまうと、せっかく学習した内容もすぐに忘れてしまい、またイチから始めなければならなくなってしまいます。では、正しくない復習とはどのようなものなのでしょうか? 記憶を持続させるためにも、以下の主に3つの復習方法は避けましょう。
総復習しかしない
じつは、総復習で得ることのできる効果は微々たるもので、総復習に時間をかけることはリスキーなことなのです。時間がかかるうえに、テストの点は伸びることから、理解しているような気持ちになってしまうことが多いですが、あくまで復習の最も重要なことは、「間違えたところをしっかり見直し、その単元に戻って勉強しなおすこと」です。苦手なポイントを克服するという意識で、復習を進めましょう。
勉強時間が長すぎる
勉強時間が長ければ長いほどいい、と思っていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。しかし、最も重要なのは、お子さんに勉強自体を好きになってもらうことです。長く勉強ばかりさせていては、好きになるかもしれない勉強も、いやになってしまうかもしれません。集中して、効率よく勉強することが大事なのです。
学んだばかりの内容を復習する
学んだばかりの内容を、学んだすぐあとにだけ確認しても、勉強の効果はあまり出ません。というのも、学んだばかりの内容は、まだ知識としては完全に定着しておらず、数日後にはすっかり忘れている、ということもあるからなのです。復習には、適切なタイミングがあります。次の項目で見ていきましょう。
復習に適したタイミングはいつ?
人間は、物事を記憶した1日後には、その7割以上を忘れてしまいます。そのため、記憶をしっかりと定着させるためには、何度も復習を行うことが肝心(かんじん)なのです。その適切だとされているタイミングとは、以下の3つになります。
・翌日~2日後に1回、10分程度
・5日~1週間後に1回、5分程度
・1か月後に1回、2~4分程度
以上を目安に復習を行うことで、学習内容の定着に近づきます。ただ、5回以上の復習は、定着率が変わらないことがわかっています。適切な回数、そして適切なタイミングで復習を行うことが、知識を自分のものにする第一歩です。
効果的に復習するための3つのポイント
正しくない復習方法や、復習に適したタイミングをご紹介したところで、では「どうやったら効果的に復習ができるのか」というポイントを3つ、ご紹介いたします。これらのポイントを押さえたうえで、実りある復習につなげていきましょう。
インプットとアウトプットを実践する
まずは、インプットとアウトプットの両方を実践してください。インプットとは、知識を覚えることで、短時間で問題を解くドリルや教科書の見直し、単語の暗記などを指します。一方でアウトプットとは、覚えた知識を使って問題集を解くことなどを指します。インプットを経て、アウトプットをすることで、蓄(たくわ)えた知識を応用する「思考力」が身に付きます。
間違えた問題を把握する
間違えてしまった問題は、ふせんを付けたり、蛍光マーカーで目立つようチェックするなどして、次に見たとき、ひとめで自分が間違えたところが把握できるようにしておきましょう。問題を繰り返し解く際にどの問題を解けばいいのかすぐにわかるだけでなく、間違えた問題を復習するうちに、自身の苦手とする分野の傾向がわかってきます。間違えた問題だけを集めた「復習ノート」の作成もよいでしょう。
頑張ったときにはごほうびを!
勉強は、多くの子どもにとって辛いものです。そのため、「苦手分野を克服した」、「テストの点数があがった」など、子どもの頑張りが見えたときには、子どもが喜ぶごほうびをあげて、やる気をよりUPさせることが重要です。ほかにも、たくさんほめる言葉を投げかけたり、勉強した日にはシールやスタンプをあげることなどで、やる気を持続させることも大切です。
復習に最適な教材の選び方
復習のための教材を選ぶ際のポイントは、主に以下のような2つがあります。この2つのポイントを押さえて教材探しをすれば、お子さんに最適な復習教材を見つけることができるでしょう。
目的に合ったものをチョイス
まずは、これまでの項目でもお伝えしたように、お子さんの「苦手なところ」「得意なところ」を把握してあげてください。そのうえで、「苦手分野を克服したい」「得意を伸ばしたい」など、個人や場面に合わせて単元を選んでいきましょう。特におすすめなのが、ドリルです。細かく単元別に分かれていることが多いので、目的によってさまざまに選択することができます。
思考力や推理力を育むことも重要
問題をどんどん解いていくことも重要ですが、ときに「問題の解き方から自分で考える」ような機会も設けるようにしてあげてください。2020年度には学習指導要領が改訂され、プログラミング教育が必須になるなど、より「考える力」が必要とされてきています。思考力や推理力、国語力を育むドリルにも挑戦し、考える力や集中力を身につけ、学力の基盤をつくっていきましょう。
【学年別】復習におすすめのドリル18選
子どものために、復習のための教材を買いたいけど、種類がたくさんあってどれを選ぶべきかわからない……という方も多いのではないでしょうか。そんな方々のために、厳選したドリル18冊をご紹介いたします。子どもにピッタリのドリルをぜひ見つけてあげてください。
【1年生】基礎を学べるドリル3冊
ひらがな・カタカナを繰り返し練習することで、語彙を増やしながら書けるようになります。目標時間にあわせて、無理のない量の問題数で構成されているので、「1日1枚」ずつコンスタントに続けると、「やりきった!」という自信にもつながります。ドリルを進めるとキャラクターが育つ専用アプリで、勉強のやる気もアップさせることができるので、ぜひ活用してみてくださいね♪
計算が学べる、ドラゴンが登場するかっこいいドリル! 「かっこいい」が大好きなお子さんにピッタリの1冊です。1日1枚ずつ勉強して大きなごほうびシールを貼り、ドラゴンのイラストを完成させていきましょう。ゲーム感覚で楽しんでいるうちに、いつの間にか学習習慣が身についていますよ。
集中できる朝だから、少しの勉強でも効果ばつぐん! しかも1日1枚、たったの5分だから続けやすい! すきま時間に、文章読解の基礎をどんどん固めていきましょう。毎日の睡眠時間や勉強時間を記録できる「生活チェック」もついているので、1日を振り返るためにどんどん使っていきましょう。
【2年生】短時間でサクサク解ける3冊
小学2年生、最大の関門が「かけ算九九」ですよね。このドリルでは、最初は5の段の九九から学び始め、そのあとに練習、次は2の段の九九を学び、その後練習......と、学ぶ→練習する、という構成でつくられています。1ページごとにだいたいの目安時間が決まっており、目標時間にあわせて無理のない量の問題数で構成されているので、「やりきる」達成感を味わうことができます。
世界の国の問題に、すきま時間にふれることで、効率よく社会の勉強を進められます。また、朝から頭を使う習慣づけをすることで、授業でも力を出せるようになる効果も期待できます。基礎レベルなので、社会が得意ではないという子にもおすすめです!
ドラゴンドリルシリーズの「アルファベットとローマ字」編。1回分の勉強を終えるたびにシールを貼っていき、最終的には最大15㎝のドラゴンのイラストが完成します。ドラゴンはすべて、現役ゲームキャラクターイラストレーターの描きおろしなので迫力満足、まるでゲームをするような臨場感をもって勉強ができます!
【3年生】考える力を育むドリル3冊
楽しすぎてハマる人続出!? 学校の勉強だけでは身につかない、けれど社会に出れば必要とされる、そんな「論理的思考力」を鍛えるドリルです。2020年の教育改革により、すべての子どもに「考える力」が求められています。全35問の問題は、スッキリした見た目でありながら、大人も思わず考え込んでしまう良問ばかり。おうちの方もお子さんと一緒に、「思考力」を鍛えてみるのもいいかもしれません。
1日1枚なので、「やりきる」達成感が味わえるほか、解説やアドバイスもあるので、ひとりでも勉強しやすい! 読解のポイントを把握する力や、言葉の力、表現力を効率的に向上させることができます。文章読解に少し苦手意識をもっている、というお子さんにおすすめです。
「おわらいとたこやき 大阪」、「野生のどうぶつに出会える 北海道」などなど、豆知識とともに、都道府県を楽しく学ぶことができ、文章読解のトレーニングにもなります。コロナ禍でなかなかいろいろな都道府県に行けないなか、日本一周旅行をしている気分でどんどん読み進めていきましょう!
【4年生】知識を増やせる3冊
「寝る前5分シリーズ」、小学4年生総まとめ編。ハンディサイズなので持ち運びもしやすく、見ていて楽しい図解やイラスト、そしてやさしい文章がいっぱい。お子さんお気に入りの一冊になること間違いなし!
聴覚記憶の手法を活かし、じゅもんのように唱えるだけで、小学校で習う全漢字を覚えることができます。「マスクの男が勇ましい」のようなフレーズにのせ、唱えて覚える暗記カードで、新学習指導要領で新たに追加された20字を含む小学漢字1026字の形や書き方を、この1冊で覚えきってしまいましょう!
ビジュアルたっぷり、なんでものっている用語集! 理科が苦手なお子さんに特に最適です。教科書で、塾で、ニュースで、「?」と思ったら、すぐこの本を使って調べてみましょう。知識が深まるだけでなく、自分で学びを広げるくせもつけることができます。
【5年生】難しい内容にも挑戦できる3冊
小学校で特に苦労しがちな、「作文」。このドリルは、そんな作文を書くにあたって、小学校中~高学年向けに「文章力」と「想像力」を伸ばしてくれます。わくわくする空想のテーマに沿って、自由にどんどん書き込んで、文章の書き方をマスターしましょう!
中学入試まんが攻略BON! 歴史上巻 改訂版 まんがではじめる中学入試対策!
中学入試に必要な歴史事項や人物をまんがでわかりやすく解説! 中学入試のための入門学習や、小学校の発展学習用に最適です。歴史が大好きな子も、そうでない子も、楽しんで学ぶことができ、まんがで学んだあとは、実際の入試問題を解いて知識を定着させていきましょう。
「宇宙人はだれだ!?」宇宙ステーションのなかで乗組員の3人がUFOに遭遇!? 本のなかで出される科学の知識を手掛かりに、さまざまな事件のナゾにせまっていくかたちで、文章読解のトレーニングにつなげることができます。
【6年生】アウトプットに最適! 総復習ドリル3冊
小学校6年生の「英語、算数、国語、理科、社会」を一冊にまとめました! 5教科を丸ごとカバーしているので、学期の復習や学年の総仕上げ、長期休みのあいだの集中トレーニングに最適です。1回1枚で、切り取り式なので、どこから始めてもOK!
春からの中学校生活を前に、小学校で習った勉強を復習しておきたいと考えているお子さんや、中学に入ってから困らないように復習させたい保護者の方々もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめな一冊がこの『小学6年分をたった7日で総復習』シリーズ。算数に不安が残るお子さんは、ぜひこのシリーズの算数バージョンを使うことで、小学校で習った内容をすべてチェックしなおしましょう!
小学校で習う全漢字1026字分の、書き順と使い方を正しく学ぶことができるようになります! 漢字の覚え方や成り立ちなど、ミニ知識も充実しているので、楽しみながら学ぶことができます。
まとめ
復習は、子どもの「学び」におおいに役に立ちます。特に、小学生のころに復習する習慣をつけることができるか否かで、中学生以降の復習習慣に結びつきます。ぜひ、今回ご紹介した復習の方法を参考に、復習を進めてみてください。お子さんに驚くほどの成長が見られるかもしれません。
ただ、小学生向けの復習教材はたくさんあって、何を選べばよいか迷うことも多いものです。年齢や子どもの得意不得意に合わせて選んだり、時には一緒に選んだりすることで、お子さんにピッタリの一冊を見つけてあげましょう。ジャンルや対象年齢、キーワードでも検索でき、その場で通販購入も可能な学研出版サイトで欲しい本を検索するのもオススメです。
忙しい毎日かもしれませんが、1日数分からでかまいませんので、復習をコツコツ積み重ねさせていってあげることが大切です。ぜひ今日から、始めてみてくださいね。