子どもの脳が育つ体験とは? 茂木健一郎先生に聞いてみた!
子育て中のお父さんお母さんにとって、お子さんの成長の悩みは尽きないものですよね。
「我が子にたくましく育ってほしい」「かしこい子になってほしい」
と思うものの、具体的にはどうしたらいいか、みなさん、試行錯誤してらっしゃる方も多いでしょう。
「生きる力」の土台ともいわれ、昨今注目されている「非認知能力」をつけてあげることが重要になりますが、その最も適している時期が幼児期なのです。
特に3~5歳児のころに、さまざまな本物の体験をさせてあげることにより、育まれるともいわれています。
この記事では、著名な脳科学者・茂木健一郎さんに「どんな体験が子どもの脳を育てるのか?」というお話を、ズバリ脳科学的な観点からうかがいました。
また、学研では毎月お届けする絵本やキットで思いっきり遊び、様々な体験をすることで「自分で考えて学ぶ力」を育てる『たいけんポケット』というサービスを提供しています。
この『たいけんポケット』についても、「どういったところが脳の育て方に良いのか?」も解説していただきました。
生の感動体験が子どもの脳を育む
――どんな体験が子どもの脳を育てるのでしょう?
茂木先生: 「今の子どもたちの環境の特徴は、デジタルの情報に触れることは非常に多いんですけど、デジタルの情報に触れる前に、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を使った体験をすることがとっても大事なんですよ。
そういう五感をフルにつかった感動体験がドーパミンを出す脳の回路を強化するんです。
でも今は、僕の周りのお子さんを観察していても、デジタルの情報から入ってしまうので、なかなかその生の感動体験に行けないんですよね」。
※ドーパミン…嬉しいこと・楽しいことがあると分泌される脳内の神経伝達物質。これが出ることで意欲が高まり、積極的に物事に取り組むことができる。
子どものころにドーパミンサイクルをつくってあげることはとても重要で、
それがゆくゆく学びたいことを自分で見つけて熱中できる子に成長することにつながるのだそう。
茂木先生: 「『たいけんポケット』には、図鑑だとかちょっとした実験道具とか外の遊びなんかも促すような仕掛けがなされているので、とてもいいのではないかなと思いますね。
図鑑の中で見たものを野外で見るのには不思議な感動があるんです。
子どもって宝探しがものすごく好きで、ただ自然の中にっていうだけより、大人がこういう虫がいるはず、とか、こういう植物があるはずだから探してみようって促してあげると、ものすごく夢中になって探すんですね。
だからちょっとしたヒントがあると、より生の体験に引き込まれるんじゃないんですかね」。
子どもの脳を育てるためには、五感をフルにつかった生の感動体験が重要で、ちょっとしたヒントや仕掛けがそういった本物の体験を促してくれるのですね。
親の役目は自由にとにかく遊ばせること
——子どもに生の体感をさせてあげる中で、親はどう関わっていけばいいんでしょう?
茂木先生: 「子どもにとって一番大事な大人の役割というのは安全基地(=セキュア・ベース)というもので、これは過保護・過干渉とか、放任とかいうんじゃなくて、ちょうどよい感じで後ろから見守ってあげるっていうのが大事なんですね。
保護者がそういった安全基地というものをつくってくれると、そのことによって子どもはその分探索行動ができる、というのが発達脳科学の大原則なんですよ。
だから『たいけんポケット』みたいなものがあって、それで保護者がいて、自由にとにかく探索させるってことが子ども時代には必要ですよね。
逆に言うと、お母さまお父さまが子どもが探索することや発見することをすべて把握する必要はないんですよ。
別に正解があるわけでもないし、むしろ子どもが夢中になっていろいろ探すことによって大人が想定していないようなことも見つけていくっていうのが非常に重要なことかなと思いますね。
僕の知っているクリエイティブな仕事をしている大人たちの幼少期を聞き取り調査すると、大体このようなことが成立していた人が多いです。
だから唯一この『たいけんポケット』を与えればいいんじゃないかと思いますね。
あとはちょっと最初だけ一緒にやってみるとか、あとはもう子どもが自由にやっていくのが大事だと思いますね。
やっぱり比較的今のお母さま方を見ていると大事に育てようとしすぎてしまうところがありますけど、子どもの発達という意味においては、自由に子どもにやらせている環境のほうが伸びしろは大きいんですよ」。
親の役割はあくまで見守ってあげることなんですね。
絵日記がクリエイティビティを育てる
茂木先生:「今の時代、皆さんご存じのように人工知能がとてつもないことになっているので、正解が決まっていることを人間がやる必要はほぼなくなっていくと思われるわけですよ。
要するに実は今、ペーパーテストで高い点数をとることの価値ってすでにもうなくなってきちゃっていますね」。
そんな中、子どもの脳を育むという意味において、手書きの情報処理がとても重要なのだそう。
茂木先生:「脳にとって、文字と絵でイメージをまとめることはとても大事なことなんです。
クリエイティブな大人って気づいたら手を動かして何か書いているっていう感じですね。分野に関係なく、それができる習慣をお子さんのころからつけるっているのはとってもいいことなんじゃないかなと思います」。
学研の『たいけんポケット』で届くアイテムの中には、
まさに文字と絵でイメージをまとめることができる『お絵描き交換ノート』も入っているんです。
茂木先生:「手書きで絵を描いたり文字を書いたり絵日記みたいに振り返ることは、クリエイティブの現場では今でもフロントランナーがやってることなんですよ。
脳が自分自身とコミュニケーションするためには、一度アウトプットしないといけないんですよ。
だからノートという外にまず書き出してアウトプットする。それをまたインプットすることで自分自身とコミュニケーションができるっていうのはすごく大きいことなんで、子どものころからそういうことをしたほうがいいと思っています。ぜひ推奨します」。
一番のエンジンは「好奇心」
——よく脳の発達は一定の年齢まで、と聞きますがどうなんでしょう?
茂木先生:「脳に定年はありません。一生生きている限りずっと脳は変化しつづけています。
脳って日々蓄積していて、0歳児からの積み重ねがずーっと大事なんです。なので土台の部分がしっかりしていないと学習ができません」。
茂木先生:「子どもの一番のエンジンは好奇心です。
『たいけんポケット』は好奇心を刺激してくれるという意味ですごくいいものだと思います。
大人においても好奇心がある人は何歳になっても全然関係なく伸びていきます。
逆に言うと、若くても好奇心がなくなった人はあんまり伸びないのです」。
大人になっても伸び続けていくためにも、子ども時代にたくさん好奇心を引き出してあげることが大切なのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お子さんの脳を育てるためには、生の感動体験が欠かせないのです。
そのために、ヒントを与えてあげて好奇心を引き出してあげることが重要となってきます。
『たいけんポケット』は、まさにお子さんの好奇心を引き出し、自ら体験することを促してくれる教材です。
ぜひお子さんの子育てにお役立てください。
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