育児で疲れるのは毎日がんばっている証拠！　息抜きで心と体の回復を

2023.08.10

育児は順調に進んでいますか？

ひょっとすると、この記事を見てくださっている保護者の皆さまの中には、家事や育児に疲れてしまったという方もいるかもしれません。

今回はそんな皆さまに向けて、育児が疲れる理由を説明し、リラックスできる時間の過ごし方について紹介していきます。

少しでも興味をもっていただけた方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

育児疲れの原因・理由は？

まずここでは、育児で疲れてしまう原因・理由について説明していきます。

育児は疲労やストレスにつながることがありますが、その理由は多岐たきにわたります。

記事の後半部分では、気分をリフレッシュさせる方法などを解説していくので、まずは育児と疲労の関係について確認してみてください。

自分の時間がもてず余裕がない

育児疲れの要因の一つは、自分の時間がなく余裕がもてなくなる点にあります。子どもの世話や面倒を見るためには、日常生活で多くの時間とエネルギーを占有しますよね。また子どもが小さい場合、夜中に何度も起きることがあり、十分な睡眠をとることが難しい場合もあります。これらの理由より、育児によって心身がひどく疲れてしまうといわれています。

思い通りにならないことの連続

育児は思い通りにならないことの連続です。子どもは個性をもち、予測不能な行動をとります。また、成長と発達においても予測できない変化が起こります。これは、子どもの行動や健康には園・学校生活や友人関係など外部の要因も大きく影響するからです。そのため、親が計画した通りに育児が進むことはめったにないと思っておいたほうがいいのです。

近くに頼れる人がいない

育児には大きな責任が伴うため、一人でそのすべてを担うことは肉体的にも精神的にも大きな負担となります。例えば夜中に何度も起きることがあれば、それは翌日の疲労感につながるでしょう。また昼間もつきっきりで世話をしていると、育児と仕事のバランスをとることが難しくなる可能性があります。このような場合、一人で抱え込むと大きなストレスにつながってしまいます。

育児は評価される機会が少ない

仕事と違い、育児や家事は評価される機会が少ないです。特に子どもが小さい場合は、育児や家事に対して誰かからお礼をいってもらえることはほとんどなく、がんばりが評価されていないと感じることも多いでしょう。このように評価される機会の少なさから、一般的に育児は疲労を感じやすいといわれているのです。

育児疲れによる心と体への影響

育児は喜びや幸福感をもたらす一方で、その責任やストレスは非常に大きいものです。長時間の睡眠不足、常に注意を払わなければならない状況、予測不能なできごとなどが重なると、自己嫌悪や育児うつになる可能性があります。無気力感や絶望感は心理的問題をしめす一つの症状であるため、これらの症状を感じた際は一度休息をとることをおすすめします。また専門家を頼るのも一つの選択肢であり、自分一人で抱え込まないことが大切です。

育児に疲れたら「やめてみる」選択を

育児に疲れたら「やめてみる」というのも一つの選択肢です。

しかし、何をやめてよいか、どのようにやめればよいかが整理できていない方も多いでしょう。

ここでは、家事や育児の短縮方法などを紹介していきます。気になった方法がありましたら、ぜひ試してみてください。

完璧主義をやめよう

育児に疲れやすい保護者の特徴として、完璧主義である点があげられます。育児に疲れてしまった方は、完璧主義をやめてみると気持ちが少し楽になるかもしれません。疲れるということはそれだけ一生懸命である証です。どうしても疲れ切ってしまったら、譲れない部分以外はいったんやめてみてリフレッシュしてみましょう。

家事は「やらなくていいこと」と「やるべきこと」を分類する

家事においても、完璧主義であることは疲れにつながりやすいといわれています。完璧主義をやめてみることで、家事や育児がスムーズに進むようになるかもしれません。例えば完璧主義をやめる手段として、「やらなくていいこと」と「やるべきこと」を分類するという方法があります。紙などに家事や育児の優先順位をまとめたり、最低限やるべきことだけを書き出すことで、頭の中を整理できます。

時短家電を利用する

時短家電を使用することで、家事の負担を減らすことができます。掃除ロボットや洗濯乾燥機、布団乾燥機など、時短家電にはさまざまな種類があります。家事の負担が大きいと感じている方は、一つの選択肢として、時短家電を取り入れることを検討してみるとよいでしょう。

一時保育などを利用して育児から離れる時間をつくる

一時保育サービスを利用することで、保護者は一定の時間を自分自身の活動や休息に費やすことができます。これにより、日常の育児の負担から一時的に解放され、気分をリフレッシュできます。趣味や友人との交流に時間を使うことで、ストレスを軽減させ、リラックスした時間を楽しむことができるでしょう。育児に疲れてしまった方は、一時保育などを利用して、育児から離れる時間をつくることをおすすめします。

イライラしたら子どもから一度離れてみる

イライラしている状態では冷静な判断を下すことが難しくなります。一度離れてリラックスすることで、状況を客観的に見つめ直す余裕が生まれるかもしれません。イライラが高まっている状況で子どもと接することは、場合によっては安全に影響を及ぼす可能性があります。いったん子どもから離れ、深呼吸をすることで、アンガーマネジメントを行いましょう。ただし子どもから離れる際には、子どもが安全な状態にあることを確認し、必要な場合は別の大人にサポートを求めることも考慮してください。

育児疲れ解消のために積極的な息抜きの時間をつくろう

家事や育児を続けていくためには、適度な息抜きが必要不可欠です。

ここでは息抜きの方法として、おすすめの時間の過ごし方を7個紹介していきます。

気に入った休憩方法がありましたら、ぜひ試してみてください。

感動する映画やドラマをみる・本を読む

泣ける映画やドラマなどは気分転換に最適です。泣ける映画をみると、ストレスが解消されたと感じるケースは多いでしょう。また思い切り笑える作品も、疲れやストレスを解消させてくれます。心が疲れ切っているときに、映画やドラマに没頭することで、一時的に育児を忘れ気分をリフレッシュできます。

マッサージや整体を利用する

マッサージや整体は、筋肉の緊張を緩和かんわし、疲労を軽減する効果があります。施術によって血流が促進されるため、酸素や栄養素が体組織に適切に供給され、疲労物質が除去されます。これにより、育児の身体的な疲労を回復させることができます。またマッサージや整体には、リラクゼーション効果があり、ストレスや不安の緩和にも寄与します。育児の疲労を回復させ、心身をリラックスさせたい方はぜひ利用を検討してみてください。

おいしいものを食べる

おいしいものを食べることで、気分転換を図るという方法もあります。食事は感情や気分に影響を与える要素であり、おいしい食べ物をとることでポジティブな感情や快感を得ることができます。

また適切な栄養素をとることは体のエネルギー源となり、体調を整える役割があります。健康的な食事をとることで、体の調子が整い、気分が向上することもあります。

買い物をする・自分にご褒美ほうびをあげる

一人で買い物にいくことも、気分転換につながります。家事や育児に従事じゅうじしていると、外出する機会が少なくなることもあるでしょう。一人での買い物は、自分自身のペースで進めることができるため、リラックスしながら外出を楽しむことができます。また好きな商品やアイテムを選ぶことで、喜びや楽しみを感じることができます。日ごろのご褒美として、自分が欲しいものを買うことで、家事や育児のモチベーションを高めることができます。

友人に会って思いきりおしゃべりする

気心の知れた友人とおしゃべりして、楽しく過ごせる時間をつくることも有効です。感情や思考を共有することで、心の中にたまったものを外に出すことができます。ママ友やパパ友などに日ごろの悩みや苦労を相談することで、気分が楽になることもあると思います。

また友人との楽しい会話や笑いは、幸福感や喜びをもたらすことがあります。ポジティブな感情を共有することで、気分が明るくなり、疲労やストレスを軽減できます。

体を動かす・スポーツをする

スポーツをすることで、快感をもたらすホルモンが分泌されます。これにより、ストレスや不安の軽減が期待できます。

また運動に集中することで日常の悩みやストレスから一時的に離れ、気分を切りかえることができます。適度な運動は体の調子を整え、エネルギーを高めることにつながるため、育児や家事の気分転換におすすめです。ただし妊娠を機にスポーツから遠ざかっていた方も多いと思うので、無理のない範囲で楽しむことが大切です。

静かに瞑想めいそう・マインドフルネス

瞑想・マインドフルネスは深い呼吸や集中力を通じてリラックスを促し、ストレスや不安の軽減に寄与します。瞑想中に心地よい状態に入ることで、気分をリフレッシュさせることができます。また心の中を整理し、無駄なストレスや心配ごとから解放されることも可能です。そのため、家事や育児に疲れてしまった方は、一度気分を落ち着かせて、リラックスすることをおすすめします。