<講師が教えるキッズマナー>子どもが友達の家に遊びに行くときに気をつけたいこと
小学校に入ると、子ども同士で約束して、友達の家に行ったり、友達が家に遊びに来たりする機会が増えていきます。そこで心配なのが、我が子のふるまい、マナーです。子どもだけで友達の家に訪問する前に、一度子どもとマナーについて確認してみませんか?
今回は、子どもが友達の家に遊びに行くときに約束しておきたい、基本的な訪問マナーについてご紹介します。
玄関でまず元気に挨拶、帰り際も挨拶を忘れずに!
友達の家に上がる前に、まず玄関先で元気よく「お邪魔します」「こんにちは」と挨拶するよう教えましょう。また、家の中で友達の家族と会ったら、相手に顔を向けて「こんにちは。〇〇〇(自分の名前)です。お邪魔しています。」などと挨拶して、お辞儀をします。
帰るときにも「お邪魔しました」という挨拶を忘れずに言えるようにしましょう。黙って帰宅するのは失礼にあたることを、子どもに教えておきましょう。
靴はきちんとそろえて置く
友達の家に上がる際、靴を脱ぎっぱなしにせずにそろえて置くことを教えましょう。邪魔にならないようにそろえて置ければ合格ですが、もしさらに本格的に礼儀正しい靴の脱ぎ方のマナーを身につけたいなら、次のやり方に従ってご自宅で練習させてみてください。
【礼儀正しい 靴の脱ぎ方マナー】
- 玄関に入ったら「お邪魔します」と挨拶する。
- 正面を向いたまま、靴を脱ぐ。
- 出迎えてくれた人に背中を見せないように体を横向きにしてしゃがみ、靴を玄関の端に寄せて、靴の爪先をそろえて置く。最後に立ち上がる。
雨の日に、濡れた衣服や靴下、裸足で家に上がるのは避ける
雨の日は外で遊べないので、お友達の家で遊ぶということもよくあると思います。レインコートや傘などの濡れたものは、玄関に入る前に水を払うように教えましょう。特に濡れたレインコートは、脱いでそのまま玄関に置くと、水滴が家具についたり、玄関を水浸しにしてしまうことも。水を払って脱いだら、たたんで袋にしまうようにさせるとよいでしょう。
また、衣類が濡れるくらいの雨の日は、遊びに行く際にタオルを持たせておき、服を拭いてからお友達の家に上がるようにさせます。くれぐれも濡れたままで上がるのは避けましょう。靴に水がしみ込んでしまう場合も考えて、履き替え用の予備の靴下もあわせて持たせておくと、お友達の家を汚さないで済むので安心です。
友達の家の中を勝手に探索しない
友達の家に行くと、好奇心のままに家中を探索する子どもがいますが、それはしてはいけない行為です。おもちゃやゲームなどで遊びたい時は「〇〇はある?」と友達に聞くようにして、勝手に部屋の戸棚を開けないようにさせましょう。
さらに現在はコロナ禍で、家族がリモートワークのために自宅で仕事をするケースも増えています。仕事の邪魔にならないように、友達と遊んでいる部屋以外には勝手に入らないよう教えましょう。
友達の家の冷蔵庫を開けない
友達の家に着いた途端、「お腹空いた」「お菓子ある?」「飲み物ちょうだい」などとせがんだり、友達の家の冷蔵庫を勝手に開けたりするのは、失礼に当たる行為です。
もし遊んでいる最中におなかがすきそうであれば、あらかじめ友達と食べる用のおやつや飲み物を持たせましょう。持たせるおやつは、友達と分けることができるように個包装されたものがおすすめです。
おやつをいただいたらお礼を言う
友達の家に行くと、おやつや飲み物を用意してくれることもあります。その時は、必ず「ありがとうございます」「いただきます」と、お礼や挨拶をしてから食べるようにさせましょう。おやつを食べている間は、決して部屋の中を歩き回ったり遊んだりしながら食べてはいけないと伝えましょう。
食べ終わった後は、「ごちそうさまでした」とお礼を言い、ゴミはゴミ箱へ捨て、コップや皿などの食器の片づけも手伝うように教えましょう。また、汚れた手で家のものを触らないように、食べ終わったら手洗いをしてから遊ぶようにさせましょう。
使ったおもちゃは片付ける
友達と楽しく遊んだ後は、一緒に後片付けをしてから帰るように教えましょう。帰る間際になってから片付け始めると帰りが遅くなるので、帰る時間の5分から10分前には始めるようにします。自分のおもちゃやゲームを持っていって遊んだ場合は、お友達のものと混ざったり、忘れて帰ったりすることのないよう、しっかりと確認することを教えましょう。
今回は、友達の家に行くときに子どもと約束しておきたい、基本的な訪問マナーについて紹介しました。特に、「挨拶」「靴の脱ぎ方」「後片づけ」などのマナーは日頃から身につけておくと役に立ちます。ご家庭でもマナーを大切に、日常生活の中で学んでいってほしいと思います。