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せいかつ

【いのちと未来を守る防災】 第3回 ~雷~

【いのちと未来を守る防災】 第3回 ~雷~

この夏も各地で集中豪雨が発生し、大きな被害が出ました。
これからも秋雨(あきさめ)前線が停滞したり、台風が通過したりする時期が続きます。
ぜひこの時期に、あらためて親子で「いのちと未来を守る防災」について考える時間をつくってみませんか。

第3回は、豪雨や台風をもたらす積乱雲から発生しやすい「雷」の防災についてです。

雷はなぜ起きるの?


豪雨や台風をもたらす積乱雲は、雷を発生させる「雷雲(らいうん)」ともよばれています。
積乱雲の中では、あたたかい空気による上昇気流と、冷たい空気による下降気流が起きます。このような状態では、雲の中の氷が互いにぶつかり合い、静電気が発生します。
その後、雲の上のほうにはプラスの電気、下のほうにはマイナスの電気が集まります。そこで放電が起こることによって、雷が起きるのです。

落雷から身を守るには?


とにかく室内に入る
落雷による被害を避けるため、雷が起きた場合には、とにかく室内へ入りましょう。できるだけ避雷針のある建物に避難すると安心です。
また、雷が発生しているときは、背の高いものが何もなく開けた場所も、人に落雷しやすくなるので危険です。できるだけ早く安全な場所に避難しましょう。

高い柱や木から4メートル以上離れる
安全な場所が見つからない場合は、電柱や煙突、鉄塔、木などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4メートル以上離れた範囲に逃げましょう。姿勢を低くして、持ち物が体より高く突き出ないようにしてください。雷が止み、20分以上経過後に安全な場所に移動しましょう。
「保護範囲」といいます。

プラグを抜き電源を切る
電線や電話線に雷が落ちると、それらを通して、強い電気が室内の電気製品に伝わり、故障が起きる可能性があるので、電源は切っておきます。

もっと知りたい! ~建物を守る避雷針~


避雷針とは、建物を落雷から守るためにビルの屋上などに立てる金属棒のことをいいます。避雷針に雷が落ちても、電気を地中に流すしくみになっているため、建物の施設や設備に被害を与えることがありません。20メートルを超える建物に設置する義務があります。

 



出典 『いのちと未来を守る防災 第4巻 台風・竜巻・豪雨』
学研プラス(編)/帝京大学教授 鎌田和宏(監修)
定価: 3,300円(税込)

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