第1回 ロケット博士たんじょう!【その1】|ロケット博士イワサキの宇宙Q&A|
第1回 ロケット博士たんじょう!【その1】
これから隔週月曜日にお届けするこのコーナー。記念すべき第1回目は、みんなからのギモンをぶつける前に、いかにしてイワサキ少年がロケット博士になったのか、すみからすみまで聞いちゃいます!
Q1 宇宙にあこがれたきっかけは?
A1 毛利衛(もうりまもる)さんが宇宙に行ったこと!
毛利さんは1992年に、スペースシャトル・エンデバーで行ったんですが、ボク自身はまだ小さくて。でもそのことや星について、お父さんが熱心に話してくれて「宇宙っておもしろいな、ボクも宇宙飛行士になりたい!」と思ったんです。
© JAXA/NASA
1992年9月12日に飛び立った毛利さんは、ペイロードスペシャリスト(搭乗科学技術者:とうじょうかがくぎじゅつしゃ)として、宇宙空間でさまざまな科学実験をおこなった!
Q2 宇宙についてどんな勉強を?
A2 はっきり言って全然してません!
小学生のときは小児ぜんそくで、本や図鑑(ずかん)をよく読んではいましたが、理科も算数も苦手。中学になるとぜんそくが落ち着いたので剣道(けんどう)を始め、部活ばかり。高校でようやく石油からプラスチックになる仕組みとか、化学反応ってパズルみたいでおもしろいなと、大学で化学を勉強することに。
でも「あれ、なんで宇宙を目指してない?」と思い立って大学院のとちゅうで、ロケットや人工えい星の作り方を勉強をするために学校もかえちゃったんです。家族や先生からはあきれられるやらおこられるやら……(笑)。
Q3 ロケットの仕事でうれしいことは?
A3 ドカーン!と宇宙へ一直線に飛んでいくところ!
打ち上げや実験は、人が少ない山の中や海ぞいで何週間もかけて用意します。冬なんて本当にしんどい(笑)。はりつめた中でカウントダウンが始まると、点火の瞬間(しゅんかん)、そのつらさ全部をふき飛ばすように、青い空の向こうへ飛んでいくのです。その時のさけびたいようなうれしさはたまりません。宇宙空間で飛べるのはロケットだけ。勉強して、チャレンジすればするほど夢が広がります。
ロケット博士とは?
ロケットの研究開発をしている工学博士、岩崎祥大(いわさきあきひろ)さんのこと。
専門(せんもん)はロケット用火薬(推進薬:すいしんやく)、化学工学。月から打ち上げるロケットなど、月惑星探査(つきわくせいたんさ)の幅を広げることを目指したさまざまなロケットの研究開発を行っている。株式会社Yspace CTO(最高技術責任者:さいこうぎじゅつせきにんしゃ)。関西大学 非常勤講師。
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