第13回 宇宙に生き物はいるのか?【その1】|ロケット博士イワサキの宇宙Q&A|
第13回 宇宙に生き物はいるのか?【その1】
空想の世界ではすっかりおなじみの地球外生命体、宇宙人やエイリアンは本当にいるのか。わく星たんさのげん場でそのナゾにもせまっている博士に、ズバリ聞いてみました!
Q1 宇宙に生き物はいると思いますか?
A1 いると思っています!
ですが生き物って微生物、細胞(さいぼう)1コの生物でも本当に不思議で、星で生き物が生まれるというげんしょうはとても神秘的(しんぴてき)に感じます。わく星たんさミッションを考えるとき生物学者の先生たちとも話しますが、どうも水があるだけでは、生き物が生まれることはできないようです。わく星たんさを考えれば考えるほど、地球にいる生き物、生命の不思議さ、大切さ、おもしろさが見えてきますね。
Q2 どうすれば見つけられますか?
A2 さがす場所に合わせた科学技術(ぎじゅつ)を使うのが大事です!
例えば、土星のえい星タイタンにはメタンの液体があると分かっています。地球でいうと天然ガスですが、実さいには形も色もよくわからないですよね。そこから生き物を見つけ出すとしたら、やはり目で見るだけではむずかしい。そこで科学技術(ぎじゅつ)、光や電波を利用するのが良いと思います。みなさんも病院でレントゲンをとったことがあると思いますが、X線なら体がすけて骨や金属だけが見えます。X線以外にもねらった物質(ぶっしつ)(例えば水など) を見たり、すけさせたりできる光や電波はあります。こういった技術(ぎじゅつ)の特ちょうをどれだけうまく使えるか、たんさのげん場がどんなところかをとことん想像して、たんさ機は作られているんですよ。
Q3 どんなすがた・形をしていますか?
A3 クラゲみたいかな?
地球の海には、あまり地上で見ないような生き物でいっぱいですよね。特に深海だと真っ暗やみの中、酸素(さんそ)を使わずに息をしている生き物もいるそうです。実さい、土星のえい星エンケラドスの地下には、大きな海が広がっている可能性(かのうせい)が高いと考えられていて、その暗くて冷たい水の中を、クラゲのようにゆらゆらしているのかな? なんて空想しています。
ロケット博士とは?
ロケットの研究開発をしている工学博士、岩崎祥大(いわさきあきひろ)さんのこと。
せん門はロケット用火薬(推進薬:すいしんやく)、化学工学。月から打ち上げるロケットなど、月惑星探査(つきわくせいたんさ)の幅を広げることを目指したさまざまなロケットの研究開発を行っている。株式会社Yspace CTO(最高技術責任者:さいこうぎじゅつせきにんしゃ)。関西大学 非常勤講師。
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