第15回 人はなぜ宇宙に行くのか?【その1】|ロケット博士イワサキの宇宙Q&A|
第15回 人はなぜ宇宙に行くのか?【その1】
いよいよこのコーナーもクライマックス。これまでたくさんのクエスチョンを送ってくれて、どうもありがとう。宇宙のナゾはまだまだあるけど、それをとき明かすのは未来のアナタかも!
Q1 宇宙から持って帰ってきたサンプルは何に使うの?
A1 地球にあるモノとくらべるんです!
宇宙からのサンプルは今のところ、石のようなモノが多いですが、せん門家から見ると、地球の石と全然ちがうそうです。地球にある似たようなモノとくらべることで、どこがちがってどこが同じなのか、地球では当たり前と思っていたことが、どうも宇宙ではちがうようだ、なんてことに気づくわけです。きちょうなサンプルから一気に研究が進み、その成果がさらに医学やモノづくりに役立つ研究に…と研究のバトンもつながっていくんですね。
Q2 何を勉強すれば、宇宙にくわしくなれますか?
A2 オススメはコンピュータと太陽電池です!
そもそも人工えい星は、太陽電池とコンピュータがつながっていて、自分たちで電気を作りながら地球を観そくしたり、わく星をたんさしたりしているんです。わたしも小学生のころ理科の時間で、太陽電池をのせたミニ四駆を作りましたが、それが今の人工えい星作りにつながっているんだなぁと思っています。なんでもきょうみをもって調べてみれば、参加できるイベントなんかもあると思うので、まずは好きなことをトコトンやってみましょう!
Q3 人はなぜロケットを飛ばすんですか?
A3 宇宙空間を飛べるのはロケットだけ!だからです
宇宙に人工えい星やたんさ機を運んで、さまざまな学問や研究のバトンをつなぐためには、ロケットがないと始まりません。記事を読んでくれているみなさんも宇宙の不思議にワクワクしていると思いますが、世界中の研究者もワクワクしていて、やりたいことやギモンを多くもっています。わたし自身、そんな研究者たちの期待にこたえつつ、もっとワクワクできる、おもしろいロケットやたんさ機を作っていきます!
ロケット博士とは?
ロケットの研究開発をしている工学博士、岩崎祥大(いわさきあきひろ)さんのこと。
せん門はロケット用火薬(推進薬:すいしんやく)、化学工学。月から打ち上げるロケットなど、月惑星探査(つきわくせいたんさ)のはばを広げることを目指したさまざまなロケットの研究開発を行っている。株式会社Yspace CTO(最高技術責任者:さいこうぎじゅつせきにんしゃ)。関西大学 非常勤講師。
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