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お役立ち情報

【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】第5回 旅のグルメ・オセアニア編 

【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】第5回 旅のグルメ・オセアニア編 

これからグローバルに活躍(かつやく)する子どもたちに向けて、ユニークでお役立ちな情報を、楽しくわかりやすくお伝えする【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】。

みなさんは各国の定番グルメや一風変わったお祭り、有名な世界遺産などを見たことがありますか? 世界には私たちが想像もできないような、ワクワクしたり、ビックリしたりする文化やものがあふれています。

ぜひ、親子でいっしょに海外にふれて、世界へのとびらを広げるきっかけにしてみてください。

【人生で一度は行きたい絶景がある】オセアニアのグルメ事情とは⁉

南太平洋の広大な海に点在するオセアニアは、海で囲まれた国がほとんどであるため、新鮮なシーフードを使った料理が多々あります。各国で作られる料理の種類が豊富で、オセアニア料理の代表はコレ! とは言い切れない多彩さがあります。

オーストラリアでは、アウトバック(荒野)の壮大な景色の中で、ゆったりと食事を楽しみます

オーストラリアにある年間300日以上晴れるため❝太陽が似会う街❞といわれる「ゴールドコースト」や、巨大なサンゴ礁で有名な「グレートバリアリーフ」など、オセアニアでしかみれない素晴らしい景色があります。バヌアツやフィジーなども観光地として有名で、一度は訪れてみたい美しい自然とどこまでも透明な海が魅力のエリアです。

そんなオセアニアの地域にはいったいどんなグルメや食文化があるのでしょうか? 太平洋の南の島国ならではのビックリ情報をお届けします。それではさっそく行ってみましょう!

【豊かな自然を守るため?】食品安全に対する意識の高さ ニュージーランド

ニュージーランドは南北に連続する2つの島と小さな島々を持っています。新鮮な魚介類はもちろん羊のラム肉も赤みが多くジューシーと評判です。世界の有名店で力をつけた料理人たちが、自国の食材の価値に気づき、近年では地球環境にやさしい食材を取り入れた新しい料理が多く作られ、世界の美食家から注目を集めています。

ニュージーランドはワイン産地が点在しており、屋外で食事を楽しめるワイナリーもたくさんあります

ニュージーランドには、国鳥キーウィをはじめ固有の動物や植物が暮らす貴重な生態系があります。しかし近年、環境問題や外来種などにより、その豊かさを失いつつあります。そこでニュージーランドでは、独自の生態を守るために、海外からの植物や動物、食品などの持ち込みを厳しく制限し、自然保護の取り組みに力を入れており、世界から高く評価されています。

放牧で育ったニュージーランド産の羊のラム肉は、世界一の輸出量を誇ります

みなさんは、ニュージーランドの自然を味わうことができる代表的な観光地「テカポ湖」をご存知でしょうか。「テカポ湖」周辺の空は、世界一美しい星空と評価されており、世界遺産として検討されています。

正式決定されれば世界初の「星空」の世界遺産になります。守るべき自然があることが本当に素晴らしいですね!

Googleストリートビューでは晴れ空と湖の素晴らしい景色をみることができます。星空が気になった方はぜひ調べてみてくださいね!

【印度とコラボ!】インドフィジアン料理とは? フィジー 

フィジーは、火山島やサンゴ礁でできた300以上もの島々を総称しており、島の総面積は日本の四国ほどの大きさといわれています。2014年のアメリカの調査会社によると、フィジーはなんと幸福度調査で1位になりました。その理由は、島民たちのおおらかで手を取り合って生活する文化が根付いているからです。すてきな島民たちに会いに行ってみたいですよね。

フィジーではカヴァとよばれる伝統的なドリンクを飲みます。タノアとよばれる木製の大きな器(写真手前)で回し飲みをするのが昔ながらの習慣です

そしてフィジーグルメ最大の特徴といえば、インドのフードカルチャーに強く影響を受けていることです。一時期は人口の4割を占めたほど、インドから多くの人が移り住みました。

ココナッツミルクや南国フルーツ、新鮮な魚介類といった食材に、インドから持ち込まれた香辛料がフュージョン! フィジーならではのカレー粉を使った料理はまさにインドフィジアン料理なのです。

「ナン」でなく「ロティ」と呼ばれる薄焼きパンといっしょに食べます。具材は魚介や肉、野菜などさまざまです

オセアニアにはさまざまな民族が定住していることで有名ですが、そのなかでもフィジーの「ナバラ村」は「世界で最も美しい村」といわれています。「ブレ」とよばれるフィジーの伝統的な家屋な並んでおり、自然環境と共生している人々のサステナブルな暮らしをみることができます。

Google Mapではこちらからたくさんの画像を見ることができます。

【日本語が通じちゃう?】300以上の小島からなる国 パラオ

パラオは、フィリピンのすぐ東に位置するミクロネシア地域に浮かぶ島国です。赤道に近く、年中気温は25℃~30℃の間を保っており、とてもまさに南国の楽園といえるでしょう。

食生活では、肉に比べてはるかに魚を食べることが多いです。バナナの歯にくるんで蒸し焼きにする伝統料理から、煮込み、刺身などバラエティ豊かな調理方法が使われています。

パラオ周辺の海は食材の宝庫です。多くの魚の住み家となっています

パラオでは、戦争の影響で一時期は人口の半分が日本人だったことがあり、日本料理が広く親しまれています。さらにパラオ語として現在使われている言葉には、私たちの日本語と同じ意味の言葉がたくさんあります。例えば……

「サシミ」(刺身)

「ショウユ」(しょう油)

「ムスビ」(ご飯と具をひとつに固めたもの)

「アジ・ダイジョーブ」(おいしい)

「食」に関してだけでもこんなにたくさんあります! とってもおもしろいですよね。

マグロやカツオなどの刺身は日本と同様に、醤油とわさびをつけて食べるのが一般的になっています

パラオには貴重な野生生物たちがたくさん生息しており、特に有名なスポットが「セブンティアイランド」です。セブンティ(70)という名前が入っていますが、実際には40ほどの島が集まっています。

ウミガメなどの産卵が盛んであったりと、野生動物h語句に指定されていて、普段は船で入ることができません。地球の自然がもたらす宝として、大切にしていきたいですよね。


※船越しに見え、ストリートビュー北西にある島が「セブンティアイランド」です

「セブンティアイランド」上空写真です

まとめ

【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】第5回 旅のグルメ・オセアニア編いかがでしたか。豊かな海の幸はもちろん、ニュージーランドのラム肉など、まさに食材の宝庫といえるオセアニアには、その土地ならではの食文化がありましたね。

オセアニアの伝統文化や民族たちが、自然の恵みを受けながら、環境を保護し、とともに共生していく姿を見ることができました。オセアニア地域の食文化を通して自然環境について考えるきっかけにしてみてくださいね。

これまで5回にわたってお届けしてきた【地球の歩き方×KIDS JOURNEY】。
次回のテーマは何になるのでしょうか?

みなさんが世界中の文化や歴史、そして食やグルメについて興味をもつきっかけにしてもらえるとうれしいです。それでは次回もお楽しみに。

「地球の歩き方 KIDS JOURNEY(キッズジャーニー)」は、「地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ」の内容を一部抜粋し、子どもたちに世界のユニークな知識や雑学を分かりやすく伝えるマナビスタオリジナル連載記事です。 

「地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ」とは、知っておきたい世界の常識から、つい誰かに話したくなる各国の雑学まで、長年世界中を取材してきた「地球の歩き方」ならではの知識と情報が満載の読み物シリーズ。好評につき、続々新刊登場予定! 

※写真:©iStock 

Information

出典
『地球の歩き方 世界のグルメ図鑑 
116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説
本場の味を日本で体験できるレストランガイド付き!』
「地球の歩き方」編集室(編)
定価:1,760円 (税込)

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