小学生の親必見!急な災害の発生に備えてやるべきこと
子どもが小学生になると、基本的に登下校には親の付き添いが不要になります。子どもだけで遊びに出かけることも出てきて、留守番もできるようになってくるでしょう。少しずつ子どもの近くに親がいない機会が増える中で、もし急な災害が発生したら、どうしますか。今回は「災害」への備えについてお伝えします。
まずやるべきことは「話し合い」
「災害への備え」となると、さまざまな対策が思い浮かぶと思います。ただ、大人はたやすく想像できても、子どもの理解力はまだまだ乏しいもの。災害が起きるとどうなるのか、何が危ないのか、どうすべきなのか、まずは家族で共通認識をもつことが大切です。共通認識をもつために必要なのが家族での話し合いです。以下のことを話し合っておきましょう。
起こりうる災害と発生時の行動を確認する
地域によって起こりうる災害はさまざまだと思います。発生したときに自分の身を守ることができるように、発生時にとるべき行動を家族で確認しておきましょう(※1)。
【地震】
屋内:丈夫な机やテーブルの下にもぐって頭を守り、揺れがおさまるのを待つ。
屋外:ブロック塀や切れた電線には近づかない。公園や学校などの広い場所に逃げる。学校や店舗、電車などでは先生やスタッフの指示に従う。
【落雷】
高い木の下には避難しない。木から4m以上離れる。建物や屋根付きの乗り物などに避難する。
【火災】
火災で何より危険なのが煙。火災で生じる煙には有害ガスが含まれているので、できるだけ低い姿勢で煙を吸い込まないように、ハンカチ等で口や鼻を押さえて早く逃げる。
【洪水】
市区町村の指示に従って、緊急避難場所に避難する。遠くへの移動が困難なときは、近くのコンクリート製の頑丈な建物に避難する。屋外への避難が難しい場合は、家の中のより高い場所に避難する。
【竜巻】
屋内:丈夫な机やテーブルの下にもぐって身を守る。窓から離れた場所に避難する。
屋外:飛散物に注意して、近くの丈夫な建物に避難する(プレハブ・物置・車庫へ逃げるのは危険)。避難できない場合は、物陰やくぼみに身をふせる。
そのほか、お住まいの地域によっては津波、高潮、土砂災害、火山災害、雪崩などが発生した時の対応についても話し合っておきましょう。
市区町村指定の避難場所を共有しておく
各住居には災害時の避難場所が指定されています。指定されている避難場所がどこか、子どもが一人でも迷わずに行けるかを確認します。
ハザードマップをいっしょに確認する
地域の災害の危険度がひと目でわかる地図を「ハザードマップ」といいます。ハザードマップは自治体が提供しており、インターネットで見ることができる、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」(※2)もあります。居住地の住所を入れると、ピンポイントでハザードマップの閲覧が可能で、たとえば洪水が起こったときには「想定される浸水深0.5m~3m」というように情報が表示されます。
具体的な数字を確認することで、子どもは「自分の身長よりも高く浸水するんだ!」というように、よりリアルに危険を実感できるかもしれません。
災害時の連絡手段を決めておく
災害発生時に親子が離れたところにいることを想定して、連絡手段を決めておきましょう。災害時は電話がつながりにくいことがあります。子どもの年齢に合わせて、公衆電話やメッセージアプリでのやりとり、災害用伝言ダイヤルなどの利用を検討しておくことが大切です。
ほかにも、親の連絡先を書いた紙を常時持たせておく、避難のため自宅を離れる場合は避難場所などの行き先をメモに残しておくといった対策も有効でしょう。
防災バッグの場所・中身を理解させる
ご家庭での防災バッグの置き場を教えておきましょう。中身についても、携帯トイレや懐中電灯などの使用方法のほか、缶に入っている防災用の食品の開け方も教えておくと安心です。可能であれば、防災バッグの用意をいっしょにするとよいでしょう。
いかがでしたか?
いざというときに子どもが自分で自分の身を守るためには、まずは日ごろから家族で話し合い、共通認識をもつことが大切です。災害が起こったときに、子どもが一人でも身を守る行動ができるように、シミュレーションしておくと安心ですね。
参考