ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第31回 08/9/13放送
今回のテーマは「バランス」です。

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今月は秋田県の有名なお祭である秋田竿燈に関連して、バランスの実験を行いました。
最初は不思議なフックの実験です。物を掛ける小さなS字型の金属性フックを使います。

写真のように曲げてベルトをかけ、一方の端を指の先に載せます。フックを持った手を離すと、ベルトごと落ちてしまいそうですね?

がしかし…、フックは水平を保ったまま落ちません。
実は、フックを含めたベルトの重心(おおざっぱに言うと物の重さの中心)が指先(フックの先の支点)の真下にあるからなのです。

重心がこの位置にくるためには、ベルトのかけ方が重要です。掛けたベルトが斜めになるようにすることがポイントです。それによって、重心の位置をコントロールしているのです。

次は、ペットボトルの上にフォークと柄つきタワシを乗せるという実験です。

タワシはペットボトルにさわってはいけません。うまくバランスをとると絶妙の乗せ方ができます。スタジオの子供たちもチャレンジしましたが、なかなかうまくできません。

写真のようにタワシの柄を上手に使うのがポイントです。フォークはペットボトルキャップの上ではツルツルよくすべりますが、うまく乗せると滑らないところがあります。ちゃんと乗っているということは、バランスが取れているということなのです。

このタワシとフォークは一体となっているのですが、その重心がボトルキャップの真上にきているのです。
よくバランスが重要などといいますが、その微妙な重心の位置を実験を通してわかってもらえたと思います。

次回の放送は、10/11です。松脂を使った実験を紹介します。