ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第32回 08/10/11放送
今回は松脂を使った実験です。

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今月はバイオリンや野球の滑り止めに使われる松脂(まつやに)がテーマでした。松脂はそのほか、タイヤや紙、セロハンテープなどなど実に多種多様に使われています。その用途の多さには本当にびっくりしました。

昔、松脂は松明(たいまつ)に使われていたというので、最初の実験はミニ松明を作り、松脂の燃えやすい性質を見ました。

次の実験は、松脂の燃えやすい性質を利用して松脂ロケットに挑戦しました。コップのロケットを飛ばす小さな実験ですが、それでも松脂を一瞬で燃やす、つまり小さな爆発を起こす必要があります。

缶の下のほうの側面に直径が1cmくらいのチューブを差し込み、ポンプをつけておきます。その脇に、小さめの空気穴もあけておきます。

松脂の固まったもの(ロジン)は、乳鉢などで簡単に細かい粉にできます。その粉を缶の底に入れます。

缶の中、粉の上に置いたアルミホイルの上に、火種となるアルコールを含ませたティッシュを置きます。

火種に火をつけ、すばやくプラコップを逆さにしてかぶせしっかりはめます。そして一気にポンプをおすと…、缶の中で粉が舞い上がって着火し、ポン!と音がしてコップが1mくらいの高さまで飛び上がりました。

いわゆる粉塵爆発という現象を利用して飛ばしたのです。小さいとはいえ、爆発は爆発なので家では実験しないようにお願いします。

次回の放送は、11/8です。熱気球に関係する実験を紹介します。