ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第34回 08/12/13放送
今回はゴムの伸び縮みに関係する実験を紹介します。

Loading ...

今回の実験では、ゴムの伸び縮みと熱のおもしろい関係を紹介しました。最初の実験では、ゴム風船を使いました。小さい風船を40cmくらいに伸ばします。

そして少し待ってから鼻の下につけます。

その後、一気に元の長さに戻します。すると、温度の変化に敏感な鼻の下で冷たさを感じることができます。

逆に、一気に伸ばすと熱くなるのを感じられます。ゴムは伸縮にともない熱の出入りがあるのです。

次の実験は「ゴムエンジン観覧車」。セロハンテープに車輪のように輪ゴムを4本かけます。

輪ゴムの交わる中心には、針を瞬間接着剤で貼り付けて軸とします。

フォークを受けに使った台に乗せます。

白熱球でゴムの片方だけを熱すると、観覧車のようにゆっくり回りだします。空気や金属は熱すると膨張したり伸びたりしますが、ゴムは逆に熱すると縮む性質があるのです。これはゴムの分子が長い鎖状で、ふだんはそれが絡み合っているからと言われています。

熱することでゴムは縮み、セロハンテープの中心にあった軸が熱せられた方にずれて左右のバランスがくずれ、回転がおきます。それが、連続的に起こって、ゆっくりですが回り続けるます。シンプルな作りですが、ゴムの性質をうまく使ったしかけで、個人的に結構気にいっています。

次回の放送は、09年の1/10です。ブーメランに関係した実験を紹介する予定です。