ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第36回 09/2/14放送
今回は食べ物に関連した実験を行いました。

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2月はバレンタインデーにちなんでチョコレートのひみつ、冬のおいしいおでんからコンニャクのひみつがレポートされました。私も食べ物に関連した実験を行いました。

深沢さんに、何も持っていない掌の上に風船をのせてもらいます。するとその直後、風船がパンッ!と大きな破裂音とともに割れます。

確かに何も持ってはいないのですが、リモネンという液を手につけていたのです。

リモネンは柑橘類の皮に含まれる油です。柑橘類の香り成分で、香料として利用されます。ゴムを溶かす性質があるので風船が割れたのです。また発泡スチロールも溶かすので発泡スチロールのリサイクルに役立っています。

子供たちにも、リモネンの力を試してもらいました。テーブルの上に用意したハッサクやレモンなどの皮を小さく切り取り渡します。リモネンは皮の斑点模様になっている油脂を含む部分に含まれています。

それを指でつまみ折るようにして、しぶきを風船にかけます。

すると、パンッ!パンッ!と風船が破裂します。わかっていても風船が割れるのは、怖いものです。

リモネンにはこの他にも油性マジックインクを溶かす性質があります。皿に描いた絵をレモンの皮のリモネンで消してみせました。この働きを生かしてリモネンを配合した洗剤も販売されています。

リモネンは油の一種でよく燃えます。しぶきをロウソクに吹きかけると一瞬ボッと燃え上がります。捨てられてしまう皮が、こんなにいろいろな機能を持ち、それが実際に役立っているのは驚きですね。

次回の放送は、3/14です。1時間特番です。風光明媚で有名な「松島」に出かけてびっくり実験をします。