ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第39回 09/5/7放送
今回は小さな力を大きな力に変える実験を行いました。

Loading ...

今月の「ふるさとの不思議」の取材ネタは、小さな力で大きな力を得るという内容だったので、これに関連した実験を行いました。

1/10

縦40×横30cmほどのビニール袋と、錘として10kg入りの米袋5袋、そしてストローを使います。

2/10

米袋をぺしゃんこのビニール袋に乗せ、袋に空気を入れてふくらませてお米を持ち上げります。

3/10

人間をポンプ代わりに使うことにしました。最初は、華奢な4年生の女の子アミちゃんのに吹いてもらいます。

4/10

普通にストローをくわえて思いっきりふいても、たいした力はありません。果たして息は袋に入っていくのか?実験スタート…。

5/10

楽々持ちあげることができました。

6/10

ならば今度は米袋を5個重ねて50kgにし、深沢さんがチャレンジです。

7/10

これも見事に成功。息の力くらいでどうして持ち上がるのでしょうか?

8/10

ストローから入ってくる力は確かに強くありません。しかし、密閉された容器に入った流体の一箇所に力を加えると、その力は流体のすべての場所に加わるのです。これを「パスカルの原理」と言います。計算すると米袋は、ストローからの弱い力を広い面積で受けて、ストローの約3500倍の力を受けることになるのです。

9/10

流体であれば水や空気ではなく油でも同じ原理が働きます。油を使った場合には「油圧の原理」といい、クレーンやパワーショベルなどの大きな力が必要な働く車のほとんどがこの原理を利用しています。

10/10
次回の放送は6/13、水琴窟(すいきんくつ)に関連した実験を行います。