ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第40回 09/6/13放送
今回は水琴窟(すいきんくつ)に関連した実験を行いました。

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今月は水琴窟(すいきんくつ)にちなんで音の実験を2つ紹介しました。一つ目は、オルゴールを使った実験。

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金属のかたまりのようなオルゴールの本体部分のみで音を出すと、意外なくらい小さな音しかでません。

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ところがボールなどをつけると…

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オルゴールの振動がボール全体に広がり、それが空気を震わせるのでかなり大きな音になります。実はテーブルの上に置いただけでも、結構大きな音になるのです。

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次の実験は、茨城中央高校の小林先生が発案された「熱音響」という実験です。

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まず、台所で使うスチールウールを約4cmの円柱形に丸め、試験管の中に入れます。

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試験管の外側にはこれも4cm幅ほどにしたティッシュペーパーを巻きつけ、水をたっぷりしみこませます。音の出る部分は完成です。

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後は、アルコールランプで熱するだけです。1分ほど熱すると…

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スチールウールの色が変わり、いきなり汽笛のような大きな音が鳴り出します。相当に大きな音に子どもたちもびっくり。深沢さんに試験管の口に指を近づけてもらい、空気の震えを感じてもらいました。

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これは空気は熱するとふくらみ、冷やすと縮む性質を利用しています。スチールウールの見えている部分は熱せられとても熱くなり、周りの空気もとても熱くなっています。ティッシュで囲まれた方は水で冷やされそれほど熱くなりません。

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あるきっかけでスチールウールの中の熱い空気が冷たい方へ移動すると、急に冷やされ空気は縮み、縮むとまた熱い方へ移動します。これがすばやくくり返されることで空気の振動がうまれ、それが音としてわれわれの耳に聞こえるわけです。

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次回の放送は7/11、転がし実験を紹介します。