ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第43回 09/9/12放送
今回は稲妻に関連した実験を行いました。

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今月はテーマの「雷」に関連し、小さな雷を使ったで実験を行いました。キャンプなどで使う電子ライターの中には、圧電素子が入っています。

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圧電素子をパチンとたたくことで、高電圧の電気が発生して放電され、それがガスに引火して着火するのです。この放電が「小さな雷」です。

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さて、電池でモーターを回す回路を作ります。その回路の間にフィルムケースとアルミホイルを使った簡単なしかけを入れます。

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そのしかけは、フィルムケース両サイドに、短冊状にきったアルミホイルを電気の端子として貼り付けます。

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そしてアルミホイルを丸めた玉を10数個入れ、回路の一部にするだけです。

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アルミホイルの玉が途中に入った回路というわけです。

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電気はアルミホイルを通るので、モーターは回るはずですが、回る場合と回らない場合があります。

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フィルムケースのそばで着火装置をパチンとすると、触っていないのにモーターが回りだします。

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次に、テーブルをドンとたたくと止まります。

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この装置は「コヒーラ」と言います。アルミの表面は空気中で酸化され、酸化皮膜(さんかひまく)でおおわれています。酸化皮膜は電気を通さないためモーターは回りません。

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着火装置の小さな雷から発生した電磁波が、この酸化皮膜をこわすため電気が通じるようになります。しかし、机をたたいて振動をあたえると、アルミの玉どうしの接点が微妙に動き、間に再び酸化皮膜ができるので電気が流れなくなるのです。

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電磁波に反応するスイッチであると同時に、電磁波の感知器とも言えるわけです。コヒーラとは一般に検波器と訳されます。ちょっと手品のようですが、とても不思議な実験です。

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次回の放送は10/10、光の3原色の実験を行います。