ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第44回 09/10/10放送
今回は光の3原色の実験を行いました。

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今月テーマ、印刷物は普通、赤、青、黄色という色の3原色で物の色を再現するという不思議に関連して、光の3原色の実験をしました。

大きなスポットライトを用意し、色セロハンを使って、赤、緑、青の色を重ならないように投影します。この3つの色は、レッド、グリーン、ブルーの頭文字をとってRGB(アールジービー)と呼びます。

スポットライトを動かして、赤と青が半分ほど重なるようにすると、重なったところは、こいピンク色に見えます。それぞれの色は混じらないのですが、人間の目には、そう見えるのです。この色はマゼンタと呼び、印刷に使う赤色です。

さらに、緑色を重ねていくと、新たに黄色や薄い青などの色が現れ、中央はほとんど白になります。実際には3つの色がそこにあるのですが、人間には白く感じるのです。

そのひとつひとつを強めたり弱めたりして組みあわせると、ものすごくたくさんの色を再現できるのです。これを光の3原色といいます。

色の3原色は重ねていくと黒くなっていきますが、光の場合は重ねると白く見えるようになります。印刷に使う赤、青、黄は、一般にマゼンタ、シアン、イエローと言い、同じ赤や青でも色の3原色と、光の3原色では色味が違うのです。

TVのブラウン管やパソコン画面は、この光の3原色の原理を使っています。拡大率の高いルーペでテレビに映っている白い服のところを観察してもらいました。

RGBそれぞれがこまかいタイルのように整然とならんでいるのがわかります。

一見白い服をきているようですが、画面上ではRGBの細かい模様の色の服を着ているのです。人間は普段からいかに色にだまされているかよくわかりますね。

次回の放送は11/14、鉄の実験の予定です。