ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第48回 10/2/13放送
今回は「水をはじく」がテーマです。

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冬の水鳥は、尾脂腺からでる脂を羽につけることで水をはじき、綿羽で空気の層を作り体温を保っています。今月は、これを理解する実験から始めました。

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鍋などでよく使うあみじゃくしにスポイトで水をたらすと、当然こぼれてしまいます。

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同じあみじゃくしに防水スプレーをかけて水をたらします。すると、今度はハスの葉の上の水滴のように、水が網の上をころころころがります。

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水には、表面張力という表面が縮もうとする力があって、水滴は丸くなろうとします。網が水をはじくと、水は網にくっつかず丸くなって、丸い形を保ったまま滑るように転がります。

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水の量を多くすると、その重さによって平になりますが、同じように転がります。網にはたくさんの隙間がありますが、水がはじかれて通り道ができないため、こぼれ落ちてしまわないのです。

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鳥の羽に水をかけると、ころころと水をはじきます。網の上を水がころがる原理とまったく同じで、鳥の羽は網より細かく、また何重にも重なっているので、羽の中まで水が入ることはないのです。

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次は、砂に撥水加工をした通称「ぬれない砂」の実験です。

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水にどんどん入れていくだけですが、そのようすは想像を超えるものです。水中にできた塊を見て、子どもからは「脳味噌みたい」という声があがりました。

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光って見えるのは、砂が水に入るとき、空気の薄い層に包まれた状態になるからです。

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スプーンで切り分けたり、くっつけたり、その硬さや状態はまるで生クリームを触るような感覚です。

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これを網ですくって外に出すと…

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水面から出た瞬間、形になっていた砂が、さらさらと崩れていきます。

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実に不思議な光景で、子どもたちもびっくりでした。

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次回の放送は3/13、光の反射の実験をします。