ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第50回 10/4/10放送
今回は共鳴現象についての実験を行いました。

Loading ...

まず、グラスハープの実験です。

1/12

ワイングラスのふちを、きれいにあらった指に水をつけてこすります。すると、とてもいい音が響きます。

2/12

次に隣に同じグラスをもう1つ置き、アルミホイルをのせてゴマをふりかけます。

3/12

グラスをこすってまた音を出すと、隣のグラスのアルミホイルはジジジジと小さい音を立てながらゆっくり動き、ゴマもそれにあわせて震えています。

4/12

これは、隣り合ったワイングラスに振動が伝わったからなのです。振動が伝わるには条件があります。

5/12

グラスをこするといつも同じ高さの音がするのは、よく震える振動数がグラスによって決まっているからで、これを固有振動数といいます。アルミをのせたグラスの固有振動数もほとんど同じです。

6/12

このような条件のときに、よく振動を伝え、もう一方のグラスからも音が発生するのです。この現象を「共に鳴く」と書いて「共鳴」と呼びます。

7/12

次の実験は、棒に長さの違う振り子を3つつけて、指定した振り子だけをゆらすという超能力っぽい実験です。

8/12

真ん中だけを最初にゆらしてみます。

9/12

次に、子どものリクエストに答えて他の長さの振り子だけゆらします。

10/12

実は、動かしたい振り子に「動け動け」と念じることによって、微妙に体や手が動きます。その動きが、振り子のゆれのタイミングとぴったり合ったときにゆれが始まり、だんだん大きくなっていくのです。

11/12

このような現象を「共振」といいます。共鳴も共振もどちらも「振動」という同じ現象なのです。見た目は全く違うのにふしぎですね。

12/12
次回の放送は5/8、空気の流れに関する実験を紹介します。