ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第51回 2010/5/8放送
今回は空気の流れに関する実験を行いました。

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番組のテーマだったパラグライダーにちなんで、空気の流れの実験です。最初の実験は、発泡スチロールの玉とドライヤーを使います。

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机の端に玉を置き、机の下から玉のすぐ脇をドライヤーの風が吹き抜けるようにします。

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すると、玉が空気の流れにひかれるように移動して、風に捕まえられてフワフワ浮きます。

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浮いた玉の上に手をかざすと玉が下がります。手のひらを上下させると玉も上下し、ヨーヨーのようです。浮いている玉は、どうして落ちないのでしょう?

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玉が中心から外れると、内側の空気の方が流れを妨げるものがないので、外側よりも速く流れる状態になります。空気が速く流れているところは、空気の圧力が小さくなる性質があります。

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そのため外側にある玉には、流れの速い内側に向かって吸いよせられる力が働きます。それで外側に落ちそうになっても、そのたびに内側に引き戻され、落ちることがないのです。

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次に、ドライヤーを斜め45度近くまで傾けます。それでも玉は空中に浮いています。真下からの風ではないのに浮いているのは不思議ですね。

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毛糸の動きでも分かるように、玉の上は空気の流れが強いですが、下は極弱い流れです。速い流れが玉を引き寄せ、流れの中に引き込んでいるから落ちないのです。

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今度は2つの玉を同時に浮かせてみせした。多少不安定になりますが、落ちることなくフワフワ浮いています。上手にやれば、3個浮かすこともできます。

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また、浮いている玉の上に筒をかぶせてみます。すると、筒を通ってロケットのように玉が飛び出します。空気鉄砲のように空気の流れの強い力で押し出されたからです。

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簡単な実験ですので、やけどなどに注意し、重さをかえたり形を変えたりして、いろいろためしてみてください。

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次回の放送は6/12、空気の重さ関する実験を紹介します。