ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第52回 2010/6/12放送
今回は空気の重さ関する実験を紹介します。

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今月は番組テーマの「はかる」にこだわって、空気1リットルの重さを計る実験です。

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そもそも空気に重さがあるの?という素朴な疑問に答えて、巨大風船実験をおこないました。膨らます前の風船を子どもの背中にぶつけて、押す力を感じてもらいます。

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次に、風船にたっぷり空気を入れてぶつけます。すると、子どもはちょっと前のめりになります。空気に重さがあるので押されたのです。

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さて、1リットルの空気の重さを計る実験です。まず、炭酸飲料用のペットボトルにチューブをつけ、ポンプで空気を詰め込みます。その分だけ重くなっているはずです。

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0.1gまで計れる計量器で重さを計ります。69.3gでした。次に詰め込んだ空気を1リットルだけ抜きます。

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水で満たした1リットルのペットボトルを用意します。このペットボトルの底には小さな穴があり、先ほどの空気の入ったペットボトルとチューブでつなぎます。

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空気を止めるためにチューブの途中にはめていたクリップをはずすと、水の入ったペットボトルに空気が流れ込み、穴から水が流れ出します。

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水がすっかりなくなると、空気の入ったペットボトルから、ちょうど1リットルの空気が抜けたことになります。

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水が抜けきったところで、栓をして重さを計りました。重さは68.1gで、最初より1.2g軽くなっています。つまり、スタジオの空気1リットルの重さは 1.2gだったのです。

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1気圧0度の空気の重さは約1.3gといわれています。温度が高かったり、計測する場所の標高が高いと、同じ空気1リットルでも重さは軽くなります。また、実験の誤差も多少あります。

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最初に使った大きな風船は、直径が1.2mほどなので、計算すると風船の重さも入れて、おおよそ1.2kgになります。それが背中に当たったのですから、ヨロッとするわけですね。

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注:なお、風船の重さが1.2kgといいましたが、計りに乗せても1.2kgは示さず、ずっと軽い値を示します。それは空気中でも浮力が働いているからです。

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次回の放送は7/10、電気の交流と直流の実験をします。