ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第53回 2010/7/10放送
今回は電気の交流と直流の実験をします。

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今月は、交流と直流の違いを実感してもらう実験です。

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まず直流でランプをつけます。プラグつきのコードに発光ダイオードをつけ、乾電池につないで明かりをつけます。

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乾電池のプラスとマイナスを逆にするとつきません。発光ダイオードは半導体の明かりで、一方向の電気の流れで点灯する性質があります。

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今度は、途中に抵抗器を入れたコンセント、すなわち交流電気につなぎます。こちらもあかりがつき、見た目では直流と交流でつき方にちがいはありません。

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でも、くるくる回すとちがいがわかります。発光ダイオードを回して、カメラで露光時間を1秒に設定して写真を撮りました。

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直流では、光の軌跡がペンで描いたようにきれいな円になりました。1秒でほぼ1周し、その間、ランプがずっとついていたことがわかります。

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交流では、点線になりました。これはランプが点滅しているからです。交流は、1秒間に何度も電気の流れる向きが変わります。発光ダイオードは一方向に電気が流れたときだけつくので、ついたり消えたりしていたのです。

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点滅の数を数えると50であることがわかりました。

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電気の大きさや向きが1秒間に変化する回数を周波数といい、ヘルツという単位で表します。さっきの50という数は周波数で、スタジオのコンセント の電気は50ヘルツの交流だということがわかりました。

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直流ではいつも同じ向きに電気が流れていますが、交流では1秒間に何度も流れる向きが変わります。それを目で見て確かめた実験でした。

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コンセントにきている電気と乾電池の電気では、同じ電気でもずいぶんちがいますね。

※交流の実験は、100Vの電気を使い、かなり熱も持ちますので、家では決してやらないでください。

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次回の放送は8/14、岩手県遠野市へ出かけます。河童に関連してキュウリの実験ほか、馬の実験などを予定しています。