ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

今月は、宮沢賢治や遠野物語で有名な岩手県の遠野でロケ実験でした。

遠野物語のカッパにちなみ、最初は河童淵で河童のすきなキュウリを使った実験をしました。

キュウリを包丁で3つに切ります。

切れた３つをくっつけて、河童の念をこめて持ち上げると、バラバラにならずくっついています。

これは、大気圧の働きです。切った面がピタッとくっついているため、切り口には空気が入り込めません。

キュウリの重さよりも大気圧の強い力で、外側からキュウリを押しているので落ちないのです。吸盤みたいな働きですね。

遠野は馬でも有名です。そこで馬、サラブレッドと競走をしました。普通なら馬が勝つのは当たり前ですが、ある条件では人間が勝てる可能性があります。

そこでまず、10ｍ走で私がチャレンジ。馬はちょっと出遅れた感もありますが、私の勝ち。

次に私より若く、しっかり鍛えている深沢さんと競走。ただし、深沢さんは２０ｍ走。結果は馬の逆転勝利。

私が勝ったのは１０ｍという短い距離に秘密があります。馬の体重は深沢さんの約6倍。

軽い人間はスタートダッシュし、すぐにトップスピードになります。馬は重い分、スピードがあがるまで時間がかかりますが、加速し続けてどんどん速くなります。

勝因は「スタートダッシュでリード、抜かれる前にゴール」だったわけです。