ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第55回 10/9/11放送
今回は冷たい水を使った実験を紹介します。

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9月とは言えまだまだ熱い、ということで今回はクールな実験をしました。クーラーボックスに冷た〜い水を用意。

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ごく普通の水道水です。

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これをキャップの上にたらします。ちょっとたらしてようすを見ます。

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またちょっとたらしてようすを見ます。するとキャップの中に氷がいくつかできています。

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後はちょろちょろと続けてたらしていきます。

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瞬間的に水が氷になって、シャーベットの山がどんどん成長していきます。

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この不思議のひみつは温度にあります。ボトルの水の温度は氷点下約4度。

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できた氷の温度は約0度になっています。マイナス温度の水なんて不思議ですね。

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この水を過冷却水(かれいきゃくすい)といい、「冷えすぎた水」のような意味です。ゆっくりやさしく冷やしすとできます。冷やしすぎてもだめです。

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この過冷却水は不安定で、少しの衝撃で凍ってしまいます。だから、水をたらした衝撃で氷ができたのです。その氷が核になって、どんどん氷が成長 し、氷の山ができるのです。

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また、水が氷になるときに熱を放出するので、できた氷は過冷却水より少し温度が高くなっているのです。

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家の冷凍庫でも、温度調節機能でマイナス5度くらいに設定できれば実験できます。普通の冷凍庫でもタオルなどでボトルをくるみ、凍る前にそっと出せばうまくいくかも…。工夫してみてください。

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過冷却水は自然界にもあり、雲のあるような上空高くの小さな水滴は-40度にもなるそうです。

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次回の放送は10/9、気化熱に関連した実験を紹介します。