ふしぎのトビラ 〜 ふるさとサイエンス

TBC東北放送制作、東北地方及び新潟の7局で放送される「ふしぎのトビラ 〜ふるさとサイエンス」に佐藤研究員が出演中です。この番組は、東北地方を中心に地元の不思議を科学するサイエンス番組です。ミッキー先生(佐藤研究員)は、スタジオの子どもたちに実際の実験で、科学をわかりやすく解説します。
月1回放送されています。詳しい放送時間と放送局は、下記ホームページをご参照ください。
番組ホームページは http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/fushigi/index.html

第58回 10/12/11放送
今回は光と影の実験を紹介しました。

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12月21日の月食に関連して、光と影を使ったちょっと不思議な実験を行いました。

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白いお面の前2〜3cmのところに、幅2mmほどの縞々を描いた透明シートをかざします。そして、お面の斜め前の比較的遠いところから、強い光をあてます。

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光源と別の角度からお面をみると、お面にたくさんの等高線のような線が現れます。ちょっと不気味な感じがする不思議な現象です。

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当てた光によってお面には黒い影の縞ができます。

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観察者はシートの縞々と、この影の縞々を同時に見ます。しかし、シートとお面の距離は、顔の場所によって違っているため、2つの縞々がところどころでずれて見えるのです。

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それが連続的に現れるので、このような模様になります。これをモアレ現象といいます。

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次の実験もお面を使います。お面をろくろに乗せて、自然な影ができるように光を当てます。

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ろくろをゆっくり回転させ、片目でこのお面を見ます。するとへこんで見えるはずの裏面が、表のように出っ張って見えるのです。

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しかも、見る角度を変えても、こちらを追随して見ているように感じるのです。ただ、人によって見え方は違うようです。

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私たちは両目で見たとき、左右の画像が少し違うことによって遠近を感じています。それで凹凸が分かるわけです。片目では、ずれによる遠近の情報はなくなります。

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一方頭は、顔はでっぱっているものと思い込んでいます。そこに影が立体感を出すことで、ちょっと違和感のある出っ張った顔に見えるのです。

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次回の放送は2011年の1/8、時間に関連する実験を紹介します。