2020年4月1日、学研ホールディングス内に認知症予防研究室を設立しました。
1946年、「戦後の復興は、教育をおいてほかにない」という信念に基づき、
故・古岡秀人が「学習研究社」を創立、多くの子どもたちに向け、
「学習」「科学」を始めとした書籍を届けてきました。
1980年には「学研教室」算数・数学、国語教室を開室。
それは本を制作し売るのみならず、教材を使うことから始まる
「地域のコミュニティ広場」が必要であるとの考えからでした。
戦後の復興、高度成長を経て、
豊かになる中で次第に日本の社会は変わってきました。
そのひとつが少子高齢化です。
2003年、若手メンバーが参集してのプロジェクトの中で、
介護事業の萌芽が生まれます。
翌年、高齢者福祉事業の(株)ココファン
(現・(株)学研ココファンホールディングス)を設立、
洗足池にほど近い、古岡の邸宅の跡地に第一号拠点を構えることができました。
2020年、ココファンの拠点数は100を超え、
一昨年のメディカル・ケア・サービス(株)のグループインにより、
力強い仲間を得て、
介護事業をさらに推し進める体制が整いました。
学研は創業の「学び」のDNAと、あたらしい「医療福祉」、
二つのDNAを持っています。
この二つを活かし、ひとりひとりの人生に寄り添うことで、
社会貢献できるのではないかと考えます。
私たちは子どもの学び、育ちを支え、「いってらっしゃい」と送り出し、
人生の終盤で安心できる住まいを用意し「おかえりなさい」と迎えます。
また認知症予防のために少しだけ早く
「ただいま」と戻ってきていただける環境を整えることで、
心ゆたかな日々をさらに長く、ご一緒できるのではないかと考えます。
私たちは改めて学びと共に日本社会の喫緊の課題である認知症予防に取り組みます。