第三回
あらすじ
騎士団の入団試験を受けにいったショーン、
しかしドジばかりで、小さな子供にも歯が立たなくて…。
果たして、試験のゆくえは!?
「何を言う!」
バキッ!
「騎士とはこの世の華(はな)!」
ドガッ!
「勇気と正義(せいぎ)のしょうちょうだぞ!」
ボコンッ!
「見かけも、いや、見かけこそが大切なのだ!」
ドシャ!
ショーンは反論(はんろん)するが、やられっぱなしのじょうたいでは説得力がない。
そして。
「帰ろっか?」
「…………そ~だね」
と、ほとほと愛想がつきた二人が席を立とうとした、その時だった。
ダダダダダッ!
らいめいのようなひづめの音とともに、真っ黒なよろいを身につけ、黒馬にまたがった六人の男たちが、試験会場になだれこんできた。
「な、何よ、あの連中?」
思わず目を丸くするベル。
「われらはかつて、白天馬騎士団によりたおされた、闇(やみ)の騎士団の生き残り!」
黒騎士たちは、やりとたてを高くかざしながら名乗ると、入団試験の受験者たちを見わたした。
「きさまたちをうちのめし、復讐(ふくしゅう)をとげるためにここに参上した!」
「!」