大激突!? トリシア対フローラ!
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ドッガーン!
休憩中の診察室の窓が吹き飛び、黒い煙がモクモクと噴き出した。
「な、何が起こったの!?」
イスから転げ落ちたトリシアはあたりの煙を手で払う。
「何がって、いつもの魔法の失敗だろ?」
咳き込みながら、やれやれという顔をするレン。
「言わずもがな、ですわ」
同じく診察室にいたキャスリーンも顔をしかめる。
「掃除の手抜きに魔法を使おうとするの、いい加減にお止めなさい」
「だって……」
トリシアは口を尖らせた。
だが。
「何が起こったの?」
診察室に今いるのは、トリシアとレン、それにキャスリーンだけのはずだが、煙の向こうで聞き覚えのない声がした。
女の子の声だ。
「何がって、いつもの実験の失敗だろ?」
と、こちらは男の子の声。
「今さらーって感じですねー」
また別の女の子の声。
こちらはずいぶんとのんびりした様子だ。
「誰!?」
声がした方へと進むトリシア。
「誰よ!?」
聞き覚えのない声の主も、トリシアの方に近づく気配。
そして。
煙が消えると、そこにはトリシアより少し大人びた感じの金髪の少女と黒髪の少年、そして、三角帽子をかぶった怪しげな女の子の姿があった。