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TOP > 研究・レポート > 学研教育総合研究所主催「GIGAスクール時代の情報活用能力育成セミナー」レポート
2020年度より本格実施となった小学校学習指導要領では、「情報活用能力」が「学習の基盤となる資質・能力」として明記され、小学校で情報活用能力を育むことが必須となりました。また、GIGAスクール構想により全国の児童生徒に一人一台の情報端末が配布され、どのように日常の授業で情報活用能力を育成すればよいか迷うことも多いかと思います。
これを受け、本セミナーでは、2021年3月に改訂新版が発行された、小学校向け情報教育のための副教材『私たちと情報』を活用し、これからを生きる子どもたちに必要な情報活用能力を育むための授業実践事例と、学習指導要領を踏まえた情報活用能力の指導のポイントをお話しいただきました。
2022年1月9日(日) 15:00~16:00(オンライン開催)
堀田 龍也先生(東北大学大学院情報科学研究科教授)
稲木 健太郎先生(栃木県壬生町立睦小学校)
大久保 紀一朗先生(島根県雲南市立木次小学校)
「社会で必要不可欠な情報活用能力を計画的に育むために」/東北大学大学院情報科学研究科 堀田龍也先生
Q: 堀田先生は、「今や情報活用能力は年齢ではなく経験差」とおっしゃっていましたが、当初は3年生からスタートになっていました。その理由や根拠などがありましたら教えてください。他国の事例ですが、幼児教育段階から情報機器を使用している事例もありましたので、質問しました。
A: 文部科学省がかつて実施した小・中学生向けの「情報活用能力調査」において,学校によって情報活用能力に大きな差があること,情報活用能力が身に付いている学校ではICTを活用して情報を整理したり表現したりする学習活動の頻度が高かったということがわかっています。つまり,このような経験が情報活用能力の差につながっているということです。
⇒ 文部科学省「情報活用能力調査の結果について」 [外部サイト]
「私たちと情報」は,2006年出版当初は,中学年用と高学年用の2冊組でした。この頃,情報活用能力を育成・発揮するような学習活動の多くは総合的な学習の時間で行われていたこともあり,総合的な学習の時間が始まる3年生(中学年)を基礎段階と位置付けていました。今日では,家庭に情報端末が普及し,幼児期からICTに親しんでいる児童が多くなっていることを踏まえ,スキル編と探究編という構成に変更しました。
Q: 紹介いただいた二冊の本は電子書籍でも購入可能でしょうか。
A: 電子化につきましては、先生方からご要望があることを踏まえ、検討中でございます。
指導計画のご要望につきましては、実践事例を学研教育みらいの学校教育ネットにて2月上旬をめどに公開する予定で、進めております。参考にしていただけるのではないかと思います。お時間をいただいて申し訳ありませんが、少々お待ちくださいませ。
学研 学校教育ネット