「古岡奨学会」は、昭和55年(1980年)、教育の出版活動を原点とする「学習研究社」(現・学研ホールディングス)の創業者である古岡 秀人氏によって設立されました。
古岡 秀人氏は、幼少のころ父を亡くしました。母親は、極貧の中で、女手一つで血の出るような苦労をし、向学心に燃える氏を励まし、勉学への夢を叶えてくれました。
古岡氏は、やがて師範学校を卒業し、「戦後の復興には教育をおいてほかにない」として昭和21年「学習研究社」を創業、母親への感謝の気持ちとこれまでご支援をいただいた社会への報恩を目的として昭和55年「古岡奨学会」を設立しました。
その後、平成23年に、財団法人から「公益財団法人」に認定され現在に至っています。
財団の基本は、初代理事長揮毫による色紙の言葉にありますように、子供に対する母親の無償の愛の如く、奨学金の返済を求めない給与型であることです。また母子家庭の高校生対象であることです。
奨学生の推薦は、全国都道府県の中学校長会(沖縄県は、母子寡婦連合会)にお願いし、毎年優秀な生徒をご推薦いただいております。感謝申し上げます。
また、奨学金の給与にとどまらず、全国各都道府県に小・中学校の管理職経験者をカウンセリング役とし、教育相談等母子家庭の教育環境を整えるのに尽力をしているところです。
今後も、地域での奨学生同士の交流会の実施や会報誌の充実、国際的視野の拡大のための海外短期留学等を充実し、設立趣旨にございます「国家社会に貢献できうる人材の育成」に全力で取り組む所存でございます。
一歩づつできることを確実に、継続して財団の事業を運営してまいります。
今後とも皆様方の温かいご指導とご支援をよろしくお願いいたします。
理事長 宮原 博昭