多くの認可の保育園や幼稚園で子育て支援事業が熱心に行われつつあります。

　園の先生方だけでなく、乳幼児の健康や体や心の発達の専門家などが子育て真っ最中の親子にやさしくアドバイスしてくれます。時には園の施設を開放している園も増えてきました。安全で安心な環境のなかで、自分の子どもの育ちをあたたかく見守る場所作りが充実してきています。ぜひお掃除が終わったら、あるいは、天気がよければ近所のお仲間を誘ってどんどん、様々な施設での行事に参加されるといいと思います。

　また同時に子育ての悩み相談も同時に行っていますので、行事のあとでも遠慮なく相談すればよいでしょう。みなさんの利用やご意見がますます子育て支援事業の内容充実につながっているようです。

　一方では、働くお母さん方が仕事と両立できる環境づくりも厚生労働省が中心となり様々な対策を提案しています。企業側も社会的な評価を得るためにも、『ファミリー・フレンドリー企業』としての評価を得ることも大事になってきました。ISOとはまた異なった意味をもちますが、近いうちにあって当たり前の企業評価基準として注目されていくことでしょう。企業も地域社会もみんなで知恵をだしながら、子どもたちを安全にすくすくと育てていくことの大切さを感じ取る社会に近づきつつあるような気がします。

（中嶋雄一研究員）