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1989年の小学生は、身の回りのどのようなことに関心を持っていたのだろうか。
調査結果を見ると、全体の約6割の小学生が「まんが」に興味があると回答している。
小学生の多くは、2位の「アニメ」(42.5%)にも関心を持っていることが分かるが、これは「好きなテレビ番組」の調査で、上位をほぼ独占したのが漫画原作のアニメ化作品であることと合致している。
「まんが」「アニメ」に次ぐ人気は、ほぼ同率で「自転車」(31.2%)と「旅行」(31.0%)であった。「自転車」については特に男子の人気が高く、スポーツサイクルの流れを汲むマウンテンバイクの流行が寄与していると考えられる。また「旅行」については、好景気・円高や、国の「海外旅行倍増(テン・ミリオン)計画」(※1)により、海外旅行へのハードルが一気に低くなったことがこの結果に一役買っている可能性がある。
なお、男女別に上位を見ると、男子では先述の項目に加え「野球」「プラモデル」「サッカー」「ラジコン」「工作」といった、組み立てて遊ぶものやスポーツ関係が人気を集め、女子では「音楽」「ピアノ」と、音楽関係の項目が「まんが」を超える支持を集めた。
※1 1986年に運輸省(現:国土交通省)が定めた計画。5年間で日本人海外旅行者数を1,000万人にすることを目指し、1989年には966万人を記録した。
参考:「平成2年度 運輸白書」第8章 観光レクリエーションの振興