1989年調査では、小学4～6年生に対し塾・習い事に行っているかどうかを聞いている。

塾・習い事に「行っている」と答えたのは、全体で39.1％。男女別に見ると男子が37.2％、女子が40.9％と、わずかに女子の方が高い。学年別に見ると小学4年生が37.3％、5年生が39.1％、6年生が41.0％と、学年が上がるごとに漸増するが、ほぼ4割だと言える。

この調査では習い事の内訳を聞いていないので、どんな習い事に通っていたのかは分からないが、他の質問項目の回答に、その雰囲気を感じることができるだろう。

例えば「関心のあること」の調査結果では、「ピアノ」（24.0％）、「スケート」（17.0％）、「エレクトーン」（4.3％）、「書道」（3.4％）などが挙がっている。いずれも学校で長時間行うものではないので、習い事を指しているのではないかと推測できる。なお、「スケート」（17.0％）は意外な回答に感じられるが、この年に世界選手権で大会史上初の3回転アクセルを成功させた伊藤みどり選手の影響だろうか。

また、「よくやるスポーツ」調査の「水泳」（55.8％）も、学校で行うのは夏期のみであることから、スイミングスクールなどで「よく」やっていたものと考えられる。