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子どもの読書に関する課題も明らかになりました。子どもに対して1か月の平均読書量(雑誌・漫画を含まず)を聞いたところ、全体では月3.1冊という結果を得ました(【図表4】)。内訳では、まったく読まない(0冊)という子どもの割合が27.1%と、全体で最も多いことも分かりました。男女で比較してみると、男子より女子の方が読書量は多い傾向にあります。学齢ごとに見ると、学齢が上がるにつれて読書量が減る傾向が見られます。例えば、女子では、小学4年生では月6.5冊読んでいたのが、中学に入ると月2冊台に減少しています。男女ともに、中学生になると、読書量が減少するというのが実態のようです。最も読書量が多かったのは小学4年女子の月6.5冊、少なかったのが中学3年男子で月1.6冊でした。
1か月の本の平均購入量を聞いたところ、全体では月0.9冊となりました(【図表5】)。さらに、過半数(55.1%)の子どもは、1か月に1冊も購入しない(0冊)実態も明らかになりました。男女別では、読書量と同様に、男子よりも女子の方が購入量は多い傾向にあります。ただし、学齢ごとの傾向では読書量とは異なり、学齢が上がるにつれて購入量が若干ですが増える傾向があることが分かりました(全学年で最も購入量が多いのは小学5年生女子の1.3冊)。背景には、お小づかいなど自分で使うことができるお金の量の違いが関係している可能性があります。また、全体的に購入量より読書量が多い理由として、図書館などで借りて読んだり、友だち間で貸し借りしていることが想定されます。