小学校入学に向けて生活面で保護者が子どもに身につけさせたいことを見てきたが、実際の子どもたちはどの程度身につけているのだろうか。

1位は「1人でトイレに行ける」（59.8％）、2位「1人で着替えができる」（59.5％）、3位「挨拶ができる」（50.1％）、4位「友だちと仲良く遊べる」（45.8％）となった。

年齢別にみると、「1人でトイレに行ける」（3歳 38.3％→4歳 69.3％）、「1人で着替えができる」（3歳 39.5％→4歳 63.5％）割合が3～4歳にかけて大幅に増加していることがわかる。「友だちと仲良く遊べる」（3歳 39.3％→4歳 49.5％）、「先生や友だちの話を最後まで聞ける」（3歳 13.3％→4歳 24.0％）についても3～4歳にかけて10ポイント以上増加している一方、「自分の気持ちを表現できる」についてはほとんど変化がみられない点は興味深い。対人コミュニケーション力の成長に関しては今後、小学生、中学生と成長過程を追って分析していく必要があろう。

男女別では、全ての項目において男子に比べ女子の方が既に身についている割合が高いことが大きな特徴である。