グローバル時代と言われるようになって久しい昨今、小学校でも英語学習がはじまり、日本の外国人留学生も海外へ渡航する日本人留学生も漸増している。海外生活を通じて異文化理解を深め、広い視野を持って海外でも活躍できる素地を培うことができると考えられる留学だが、それに対する小学生の保護者の意識はどうだろうか。

結果は意外とも言うべきものとなった。「留学させたい」「どちらかといえば留学させたい」の合計は41.6％であり、裏を返せば58.4％もの保護者が子どもを将来「留学させたくない」と考えていることが分かる。留学に対する否定的な反応は女子の方が多く、「留学させたくない」女子の保護者（29.7％）は男子の保護者（24.0％）よりも5.7％高かった。

要因はいくつか考えられるが、男女間の差から推測するに、やはり海外生活の安全性に懸念を感じる保護者が多いのではないだろうか。なお、学年の違いによる差はほとんどなかった。