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【図34】日本社会では、男女は平等になっていると思いますか。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の元会長による女性蔑視発言に象徴されるように、ジェンダー・ギャップ指数2021(※1)の日本の順位は「120位」(世界156カ国中)で、G7では最下位である。SDGsでも目標として掲げられているこの課題に対して高校生たちはどう思っているのだろうか。
全体の数値をみると、「どちらかといえば男性のほうが有利」と感じている高校生は45.3%となり、「ほぼ平等」と感じる割合(32.7%)と12.6ポイントの差が開く結果となった。さらに男女別の数値を確認すると、女子の半数以上(51.7%)は「男性のほうが有利」と感じており、男子よりも12.7ポイント高い数値となっている。しかし男子においても同様に感じている割合(39.0%)は他の選択肢よりも高く、男女共通の認識といえそうだ。
ジェンダー意識について「ほぼ平等」よりも「男性のほうが有利」と回答した割合が多いのは、近年SNSやニュース等でジェンダー差別の問題が取り上げられるようになったことが影響していると思われる。ジェンダー差別に対して無関心の人が多い場合に「ほぼ平等」と回答する割合が多くなるとすると、今回の結果の数値は今後のジェンダー平等を実現する期待値を上げる数値とも読み取れる。