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【図15】1か月にどれくらい本を読みますか。
幼児は1か月にどの程度読書をしているのだろうか。
1か月の平均読書量は4.2冊。全体の8割弱は、月に1冊以上読んでいることが分かった。女子は年齢別の特徴は見られないが、男子は4歳の平均3.6冊から6歳の平均4.3冊へと変動し、「読まない」割合も減少しながら6歳時点でほぼ女子と同程度となる。
「読まない」が全体の2割強を占めることにも注目したい。まだ字が読めない幼少期の読書活動は、保護者による読み聞かせが中心である。この時期の読み聞かせの体験は、のちの小学校以降の読書習慣にも関連があると考えられる(※1)。
家庭への様々な電子機器やメディアの普及が、保護者と子どもの過ごし方に影響を与えていることが推測されるが、“本を読む”という行為そのものの重要性の認識が今後さらに浸透していくことが必要であろう。
※1 『小学生白書』(2019年8月調査)の「読書量/月」調査では、全体のうち「読まない」割合は学年が上がるにつれて上昇し、小学6年生では35%にのぼることが分かった。