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白書シリーズWeb版

幼児白書Web版 2019年8月調査

【調査テーマ】「幼児の日常生活・学習に関する調査」

9.その他
【保護者】「STE(A)M」教育の認知度
★「STE(A)M教育」の認知度はまだまだ低い。

【図39】「STE(A)M教育」を知っていますか。

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2020年から小学校でプログラミング教育が導入されるように、近年、日本を含む諸外国などでSTE(A)M教育(※1)への関心が高まっている。文部科学省が2018年6月に提言した「Society 5.0 に向けた人材育成」(※2)の中でも、STE(A)M教育の必要性について言及されている。では実際のところ、幼児の保護者にはどの程度認知されているのだろうか。

結果を見ると、「どのようなものか知っている」が3.3%、「言葉を聞いたことはある」が12.9%となり、「知らない」と答えた保護者が8割に上った。

同様の質問をした『小学生白書』(2018年9月調査)では、「知っている」が5.8%、「言葉を聞いたことはある」が13.8%であり、幼児の保護者と小学生の保護者の認知度には大差がないことが分かる。

「教科横断的(学際的)な学び」や「探究学習」「理数探究」といった文脈で語られるSTE(A)M教育だが、まだまだ幼児の保護者にとっては馴染みのない言葉であることが分かった。

※1 STE(A)M=Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、(Arts:芸術)、Mathematics:数学、の頭文字を取ったSTE(A)M教育は、この4つ(5つ)の分野に重点をおいた教育のことである。今後の経済成長に欠かせない分野として、2009年にアメリカのオバマ大統領が優先課題としてSTE(A)M人材の育成を取り上げたことをきっかけに、現在ではその認識・取り組みが世界に広がっている。科学技術の発展に伴い、日本でも幼児から社会人を対象としたSTE(A)M系人材の育成が大きく注目されている。

※2 文部科学省(2018.6.5) 「Society 5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~(概要)」