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レッスンQ&A

生徒が一人でできる簡単なアナリーゼの方法はありますか?

頭、目、感覚・・生徒さんの得意な読み方にあわせて、様々な方法を考える事ができます。

生徒さんの数だけ、方法は考えられますが、小学校高学年以上を想定した上で、ほんの一例をご紹介します。

●方法その1 大きな終止を楽譜の中から見つけ出す。
終止を『自分の力』で見つけ出して、その小節を丁寧に演奏するだけでも、ただ楽譜に書かれた音を弾くだけでは生まれなかった、構成感のある演奏を『自分の力』で作り出すことができます。ただし、終止といっても度合いはさまざま。いつも同じようにV度→I度で「終わった!」という感じを出していては音楽が流れません。
そこで、転回形やソプラノの音がヒントになります。しっかり終わった感じがするか、次に続いている感じや軽い感じがするかを、ベースやソプラノの音によく耳をすまして、丁寧に感じとりましょう。そして、その終止の「度合い」にあった表情を出す事を目指しましょう。

●方法その2 主題の性格のコントラストに目を向けてみる。
古典派の楽曲(特にソナタ形式)で、主題が2つある場合、大抵その2つの性格は逆の色合いを持っています。第一主題が軽快であるのに対し、第二主題はなめらかで穏やか、といったように。その主題の性格と違いを感じ、どんな音で弾き分けようか、『自分の力』でイメージすることが出来れば、かなり上出来!!

●方法その3 どこまでが一息のフレーズなのか、歌って推理してみる。
出来るだけ大きなまとまりで音楽をとらえることは、演奏の上でとても大切なことです。実際に声に出して歌ってみると、どこで息つぎをしたいかということが、感覚的にわかる場合があります。まとまりがつかめたら、そのまとまりを一息のフレーズにきかせるためにおおげさに大きなクレッシェンド、ディミヌエンドでまとめてみましょう。フレーズの真ん中あたりを少し大きく、終わりをほんの少し弱くするだけで不思議とひとまとまりに聴こえてきます。慣れてきたら、大げさな表情を自然なものに整えていきましょう。

小学校3、4年生頃から始められる事もあると思いますが、もちろんいきなり一人で出来るわけではありません。まずは先生と一緒に楽譜を眺める習慣づくりから始めてみてください。
それから徐々にヒントの数を減らしていったり、一つのアプローチを繰り返して慣らせてから「こういうときはどうやるんだったっけ?」と“答えさせる投げかけ”を増やすなどして自然と一人で出来るように導いてあげるといいと思います。

 

【今月号の回答:轟 千尋先生

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