4月
「ドリル」と「ワークブック」って何が違うの?
突然ですが、ドリルとワークブックって何が違うと思いますか?
レッスンでドリルやワークブックを取り入れたり、それらを宿題として生徒さんに出している先生方もいらっしゃると思います。「テキストで学んだことを定着させるために取り組む問題集」という認識を持っている方が多いのではと思います。まさにその通りなのですが、もう少し掘り下げて意味を考えてみると、ドリルとワークブックのニュアンスの違いが見えてきました。
広辞苑では、このように定義されています。
ドリル
技能・能力を向上させるための反復練習。特に、基礎的な教育内容の反復練習による学習。また、それに用いる教材。
ワークブック
児童・生徒の自学自習のために編集した図書。学習帳。練習帳。
ドリルのキーワードは「基礎」「反復練習」。教科書で勉強した基本的な学習内容を、繰り返し何度も解いて定着させることが目的です。漢字ドリルをイメージしていただくとわかりやすいかもしれませんね。
基礎が中心ですが、応用問題を一緒に載せているものが多いです。
ワークブックのキーワードは「自習学習」。教科書で勉強した基本的な学習内容と、それらを応用・発展させた問題を中心に、自分で取り組むことができるように編成されたものです。
例えば、あかね先生の「リズム」の教材には、『リズムのほん』『リズムのほんワークブック』と、はぎとり式ドリル『はじめてのリズム』『リズム』があります。『リズムのほん』で基礎を学び、それらを応用させた問題を『リズムのほんワークブック』で解いて理解を深める。同時に、『はぎとり式ドリル』シリーズに取り組んで基礎を確実に定着させる。このように活用していただけたらまさに理想的ですね。問題の数をこなす、つまりどれくらいアウトプットする機会を作ることができるかが、本当の学びへの近道だと感じています。テキストに比べて、ドリルやワークブックは重要視されないことが多いですが、学んだことへの理解を深め、定着させるためにとても有効な副教材です。ドリルとワークブックをうまく活用してみてください!(ゆ)
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3月
集中力が途切れてしまう生徒へのアプローチ法
セミナーで、受講者の方からこのような感想をいただきました。
「あかね先生の教材はレッスンの冒頭に使っています。ピアノに向かう前にリズムをやると、子どもたちの集中力があがるようです。」
レッスンの間、子どもの集中力をいかに保つことができるかは大切なポイントですよね。
しかし、子どもの集中力は長くは続かないもの。「週1 回のレッスンなのだから、せめてレッスンの間だけでも頑張って欲しい……」と思う先生も多いかと思いますが、現実はなかなかうまくいかないもの。
集中力が途切れたときは、取り組む内容を変えると良いという話を聞いたことがあります。あかねピアノ教室では、生徒の進度にもよりますが、ある年中の生徒の場合、レッスン時間の約半分を音符の学習とリズムの学習に、残りの時間をけんばんの学習にあてているそうです。『おんぷカード』を使って音当てゲームでタイムを計ったあと、『リズムのほん』で身体を動かす「リズムうち」をして、『ちいさなおんがくかい』で先生と連弾。レッスン時間まるまるピアノの前に座りっぱなしではなく、短時間で取り組む内容を変えることで、集中力の途切れを感じることもなく、レッスンがはかどるようです。ドリルやソルフェージュを挟む先生もいらっしゃるようです。セミナーで感想をくださった先生も、ピアノを弾く前にあえてリズム学習を挟むことで、効果的にレッスンを進めていらっしゃるのですね。生徒さんひとりひとりに合ったレッスンの組み立て方があると思いますが、少しでもご参考になりましたら幸いです!次号は、ドリルとワークブックについてのお話しです。(ゆ)
2月
2月の一大イベントといえば、バレンタイン。遠い昔、(ゆ)は部活のメンバーでお菓子を交換するために、徹夜して大量のお菓子を作った記憶があります(大変だった……)。今は本命や義理、友チョコだけでなく、ファミチョコ(家族に贈る)、世話チョコ(お世話になった人に贈る)、逆チョコ(男性から女性に贈る)など、さまざまな形でバレンタインのお菓子を贈りあうようになりましたね。
それならば、お菓子の代わりにピアノ演奏を贈る、なんていうのも素敵だと思いませんか?そこで『発表会ピアノ曲集にじいろのおくりもの2』の中から、「これを弾いてもらったら嬉しい!」と思う曲を(ゆ)が選んでみました♪
♪ねがいがかないますように/春乃うらら
やさしくおだやかな雰囲気から、後半ドラマティックな展開へと変化するのが魅力的!
♪すてきな夢/フィリップ
ゆらゆらとゆりかごに乗りながら、素敵な夢を見ているような気分になれる曲
♪子守歌/レビコフ
一度聴いたらきっと好きになる! やわらかくてやさしいメロディが印象的。
(すべて「発表会ピアノ曲集 にじいろのおくりもの2」に収載)
友人同士やきょうだいなどで、お世話になっている人に1曲ずつプレゼントするミニコンサート形式にしても楽しそう!お菓子ももちろん嬉しいですが、心のこもったピアノ演奏も、とっても素敵なプレゼントになると思いますよ♪(ゆ)
1月
あかね先生の『リズムのほん』シリーズが発刊されてから、2019年で9年目を迎えます。セミナーなどで受講者の方から「全部あかね先生の教材でそろえています!」という嬉しいお声をいただく機会が増えました。まもなく発刊10年目を迎えますが、さらにたくさんの先生方のお役に立てる可能性を秘めている教材だと感じています。
そこで(ゆ)が2019年に力を入れたいと考えているのが、『リズムのほんワークブック』や『はぎとり式ドリル』などの副教材をご紹介すること。テキストだけで満足してしまいがちですが、ワークブックやドリルを併用することで、学んだことを“アウトプット”する機会を増やすことができます。学んだことをからだに染み込ませるためにも、このコーナーやセミナーなどを通じて、先生方に副教材の効果的な活用方法などをお伝えしたいと思っています。ちなみに2018年9月号に“インプット”と“アウトプット”のお話を書いています。
2018年も「今月のあかね先生」をお読みくださりありがとうございました。2019年もこのコーナーから、あかね先生の教材や曲集の魅力をひとりでも多くの方にお伝えしていきたいと思います。楽しいコーナーになるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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