ピアノを教えている人――私もその一人ですが――は、余程努力しないと、自分の技術は上がりにくいものです。もっとはっきり言えば、今以上に上手くなることはありえないのです。残念ながら…。そんな努力をするよりは、少しでも音楽上の知識を深めることに気を配ってください。そうすれば生徒さんはあなたを尊敬するでしょう。また、演奏が上手くいかないのなら、誰かと組めばいいのです。この場合、ピアノには元来不向きな「歌う」楽器と組むこと、いっそのこと声楽とのアンサンブルの技術をみがくのがいいでしょう。
こうした意味で、私の2つのセミナーを体験されることで、先生が最高に尊敬される存在になること間違いなしです。みなさまにお会いできるのを楽しみにしています!!
1955年東京生まれ。東京藝術大学作曲科および大学院修士課程を首席で修了。代表作にオペラ「黄金の国」(遠藤周作原作)、「火の鳥」(手塚治虫原作)、「黒蜥蜴」「サド侯爵夫人」(三島由紀夫原作)、管弦楽曲「その後のピーターと狼」、合唱曲「マザー・グースの歌」など多数。現在では作曲家、ピアニスト、指揮者としての活動のほか、コンサートやイベントのプロデュースも数多く手掛けている。テレビ朝日「題名のない音楽会」(ブレーン、アドバイザー歴任)、日本テレビ「世界一受けたい授業」などに出演。他にもイラストや書籍執筆などの仕事も数多く手掛けている。東京藝術大学講師、洗足学園音楽大学客員教授、都留文科大学元講師。日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、東京室内歌劇団会員。
『青島広志でございます』『楽器のおはなし』『あなたも弾ける!ピアノ曲ガイド』『ヨーロッパの忘れもの』『ブルー・アイランド版 音楽辞典』『歌曲集 ビリティスの歌/少女の季節』『ブルー・アイランド先生の音楽教室 クラシックの時間ですよ!』『ブルー・アイランド先生の音楽教室 バレエ音楽をききましょう!』『決定版!美しい伴奏による唱歌50選』『決定版!美しい伴奏による外国唱歌50選』『ブルー・アイランド先生の週刊おんがく通信』『実用版 ベートーヴェン 交響曲第9番 第4楽章』(学研プラス)、『やさしくわかる楽典』(日本実業出版社)、『作曲ノススメ』(音楽之友社)、『名作オペラシリーズ』(全65巻、デアゴスティーニ)、『音楽家をめざす人へ』(ちくまプリマー新書)、『究極の楽典』(全音楽譜出版社)など
青島流!やさしい小品を弾く極意
満天の無数の星は、一つ一つ素晴らしい輝きを持っています。先人は、その幾つかを把握するために、姿形として捉えて理解する知恵を持ちました。音楽においてもまた、高さを持つ一つ一つの音を把握するために、音型という、いわば鋳型とも言うべき“かたち”をもって理解しました。この“かたち”は、まさに音楽作品の原点であり、この原点の理解無くして、表現手段の多彩な作品群のより深い理解はあり得ないと思います。 音楽の持つさまざまな“かたち”を理解し、変化を知る。そのことによって、分析も深まり、音楽の素晴らしさをより深く感じることができるのです。“アナリーゼ”とはすなわちこの原点への理解であり、「手順」を踏んだアナリーゼの作業からは、音楽の面白さへの興味が尽きることなく感じられるでしょう。
作曲家。東京生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。池内友次郎、島岡譲、矢代秋雄各氏に師事。作曲理論を学ぶためフランス国立パリ高等音楽院へ留学。一等賞首席(フーガ)。トニー・オーバン、ノエル・ギャロン、マルセル・ビッチュ各氏に師事。国立音楽大学および大学院教授、大学院委員長、武蔵野音楽大学講師、お茶の水女子大学講師を歴任。
現在、国立音楽大学名誉教授、日本作曲家協議会会員、日本音楽著作権協会会員。全日本おかあさんコーラス東京支部大会、府中市民合唱祭等の講評者、アナリーゼ・セミナー「トレーニング・オブ・アナリーゼ」(東京・横浜・大阪・千葉・茨城・長野・広島・福岡)講師。
ピアノ曲「夢の国から」「オーバード」「風がうたう歌」「そよ風が吹いてきたら」「Consolation(コンソレーション)」(カワイ出版)、吹奏楽曲「カマラード」(カワイ出版)、金管合奏曲「アトモスフェア」(カワイ出版)「日本のメロディ」(東芝EMI)、歌曲「冬のもてこし」「秋風」「あんずの花の匂ふ夜」「流れの花」(全音楽譜出版)「あるがままに」(カワイ出版)、ソルフェージュ曲「新曲の練習」(カワイ出版)「視唱73の練習曲」(レッスンの友社)、合唱曲「みづいろの風よ」「日本の風景」(カワイ出版)、アナリーゼ「トレーニング・オブ・アナリーゼ=ブルクミュラー25の練習曲」(カワイ出版)「アナリーゼの技法 バッハ/インヴェンション」「アナリーゼの技法 バッハ/シンフォニア」「アナリーゼの技法 ソナチネ・アルバムI クーラウ」「アナリーゼの技法 ソナチネ・アルバムI クレメンティ」「アナリーゼの技法 ソナチネ・アルバムI ハイドン/モーツァルト/ベートーヴェン/ドゥシェク」「アナリーゼの技法 ショパン/ワルツ選I」「アナリーゼの技法 ショパン/ワルツ選II」「アナリーゼの技法 シューマン/子供の情景」「アナリーゼの技法 ドビュッシー/2つのアラベスク」「アナリーゼの技法 ドビュッシー/ベルガマスク組曲」「アナリーゼの技法/実践のために」(学研プラス)…ほか
弦楽合奏曲など多数。
アナリーゼの技法~ “かたち”の理解のために~
バッハ/インヴェンション
バッハ/インヴェンション
バッハ/シンフォニア
ソナチネ・アルバムⅠ
ショパン/ワルツ選
シューマン/子供の情景
ドビュッシー/2つのアラベスク
ドビュッシー/ベルガマスク組曲
©武藤 章
作曲家のインスピレーションの元となったピアノのことを知ると、その作品に一歩近づくことができ、現代の楽器で演奏するとき大きな助けになります。
このセミナーでは、作曲家とピアノという接点を切り口に名曲を取り上げます。ご一緒に、作曲当時の香気を感じ、時代に想いを馳せてみようではありませんか。
東京藝術大学音楽学部(ピアノ専攻)を経て同大学院修士課程を修了。
知性と感性、繊細さとダイナミズムを兼ね備えたピアニストとして高い評価を受けている。
音楽を多面的に捉えることを目指したレクチャー・リサイタルは朝日新聞・天声人語にも紹介される。
ブロードウッド(1810年頃製)、ベーゼンドルファー(1829年製)、プレイエル(1843年製)、エラール(1868年製)などのオリジナル楽器を所蔵。歴史的楽器を用いての演奏会や録音にも数多く取り組み、それぞれの時代の中で作曲家が求めた響きと美学を追及する。
ウィーン放送交響楽団、ラトビア国立交響楽団、読売日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ウィーン・サロン・オーケストラ、ベルリン弦楽四重奏団など、内外のオーケストラや合奏団と多数共演。
2011年ウィーンでのリサイタルは、オーストリアのピアノ専門誌の表紙を飾り、日本人で唯一ベーゼンドルファー・アーティストの称号を受ける。
2012年、2014年イタリア国際モーツァルト音楽祭に招かれリサイタルを開催。その模様はイタリア全土に放映され好評を博す。2017年イタリア国際モーツァルト協会(ロヴェレート)の招きでリサイタルを開催(フォルテピアノ《ヴァルター・モデル》を使用し演奏)。
これまでCD14作をリリース。「優雅なるモーツァルト」は毎日新聞CD特薦盤、レコード芸術特選盤に選ばれ、「ベートーヴェン“テレーゼ”“ワルトシュタイン”」はグラモフォン誌上で「どこからどう考えても最高のベートーヴェン」など高い評価を得る。
著書に「モーツァルトとヴァルター・ピアノ」「ショパンとプレイエル・ピアノ」「リストとベーゼンドルファー・ピアノ」(学研プラス)、「モーツァルトのピアノ音楽研究」(音楽之友社)、「原典版で弾きたい!モーツァルトのピアノ・ソナタ」(アルテスパブリッシング)など多数。
毎日21世紀賞を2度にわたり受賞。
国立音楽大学および大学院教授、ベーゼンドルファー・アーティスト、日本ラトビア音楽協会理事、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(PTNA)評議員。
~作曲家が愛したピアノからアプローチする演奏法~
ベートーヴェン
~ワンランク上の演奏をめざす「作曲家別ピアノ演奏法」~
モーツァルトとヴァルター・ピアノ
ショパンとプレイエル・ピアノ
リストとベーゼンドルファー・ピアノ
時代別=「4期」を意識してレッスンをするということ
私たちが生きる現代では、バロックから近現代まで約350年にわたり作曲された曲をピアノで演奏することが可能です。この350年間を大きくわけると4期(バロック・古典・ロマン・近現代)ということになりますが、それぞれの時代の音楽をしっかりと理解することが、色々な作曲家の曲を表情豊かに演奏する上でとても重要です。
なぜなら、いま、私たちが前にしている「ピアノ」という楽器が、月日を重ねるごとにどんどん進化して現在の形になり、ほぼ完結されたものといってよいからです。楽器の進化に合わせて、楽曲も音の数が多くなり、多彩な響きを放つようになりました。
「ピアノ」は鍵盤を押せば簡単に音が出て、位置さえ把握すればすぐ弾けるようになる楽器です。しかし、もっときれいな音色を出したい、より美しいバランスを作りたい、速いテンポの曲をかっこ良く弾きたいと思ったときから、とても難しい楽器へと変わってしまうと思いませんか。
特にバロック時代の鍵盤楽器は、現代のピアノに比べて音を出すための楽器の構造自体が異なっていました。もちろんペダルもありません。
それぞれの時代の曲の魅力を、いまのピアノで最大限に発揮するには何を工夫すべきか、を勉強することは非常に大切なことなのです。いまのピアノのポテンシャルを最大限に生かして自由自在に表現できるようになるために、「楽器の歴史」を知り、「時代の様式」を同時進行で学習してゆくこと。それが「4期を学ぶこと」であり、ピアノ・レッスンには不可欠だということを、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
金子 恵
桐朋学園大学音楽学部卒業。リスト音楽院(ブダペスト)修了、サンタ・チェチリア音楽院(ローマ)ディプロマ取得。全日本学生音楽コンクール高校の部全国第1位、日本音楽コンクール第2位。ハンガリー・ヴァイナー国際室内楽コンクール1位なしの第2位入賞。ロベルト・カサドシュ国際ピアノコンクール(現・クリ―ヴランド国際ピアノコンクール)第3位ショパン賞受賞。イタリア・パルマドーロ国際音楽コンクールで第1位受賞及び作曲家特別賞受賞。帰国後、各地でリサイタルを開く。現在、国立音楽大学教授および桐朋学園大学非常勤講師。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(PTNA)正会員、大江戸パパゲーノステーション代表。
東京藝術大学楽理科を経て同大学大学院チェンバロ科、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を修了。チェンバロ、オルガン、クラヴィコードのソロ奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器にはじめて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。
現在、東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場および彩の国さいたま芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー。NHK-FM「古楽の楽しみ」案内役。日本チェンバロ協会、日本オルガン研究会、日本オルガニスト協会会員。
東京藝術大学卒業。第47回日本音楽コンクールピアノ部門第2位。1991年「大阪文化祭賞」本賞受賞。オール・ショパン・プログラムのリサイタル多数。オーケストラとの共演、FMやTV番組、ヤマハやソニー音楽芸術振興会主催コンサート出演など、各方面にわたり活動中。アドヴァイスレッスン、学校クラスコンサートなど教育指導にも力を注ぐ。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(PTNA)正会員、審査員。第1回ヨーロッパ・ジュニア特別優秀指導者賞受賞。CD「Mozart/Chopin~中川京子ピアノ・リサイタルより~」「Bach:Mozart:Chopin」
●YouTube「中川京子」で検索→ピアノ小品約300曲の視聴可。毎年、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(PTNA)本部の東音ホールにて公開録音コンサートを行う。
ピアノのテクニックを基礎から学びませんか?
脱力奏法をベースにしたテクニックをお教えしています。
曲全体を弾くと疲れる、うまく弾けない場所があるという方、基礎をきちんと学びたい方、音色が変えられないという方、教え方に不安がある方など、一からテクニックを学びなおすことにより、さまざまな曲を弾きこなすことができるようになるだけでなく、教材に関わらず基本を押さえた指導ができるようになります。
ピアニスト / ATI 認定アレクサンダー・テクニーク教師
大阪音楽大学音楽学部ピアノ専攻卒業後、ベルリンにてパスカル・ドヴァイヨン教授に師事。帰国後は、国内外においてソロ活動のほか、アンサンブル奏者としても演奏活動を行っている。一方で、国際アレクサンダー・テクニーク協会(ATI)認定教師となり、アレクサンダー・テクニークの視点からピアノ演奏を見直し、自分の気持ちに沿った自然な身体の使い方でピアノを表現するテクニック、「インテグレーション・ピアノ・メソッド」を提唱。「脱力」を基本としたメソッドを指導している。
◎演奏や練習のときだけの
変な痛み・不快感・緊張に悩んでいませんか?◎ずっと同じ技術的な問題に悩まされて、
不安と焦りを感じていませんか?
◎練習量・気合・根性でカバーすることに
疲れていませんか?
◎先生とうまくいかなくて困っていませんか?
ずっと努力や模索を続けているのに、その割には改善や上達につながっていない問題や悩み、テーマがあるという方。また、社会人や学生として限られた時間やエネルギーを効率的に上達につなげたいという熱意のある方。 そういった方たちにぜひご参加いただき、力になりたいと強く願っています。
私の役割は、あなたのこれまで身につけてこられた経験やスキルを出発点にして、あなたがあなた自身の力であなた自身を伸ばしていけるようにするために『いま・ここ』で必要としている提案やアイデアをお渡しすることです。
あなたにお会いすることを楽しみにしております。
1984年香港生まれ、京都育ちのアメリカ人。
2008年ドイツ・エッセン・フォルクヴァング藝術大学卒業。
ホルン奏者。アレクサンダー・テクニーク教師。これまで東京藝術大学・大阪音楽大学他多数の教育機関で指導を行う。アレクサンダー・テクニークを用いたレッスン、セミナーを全国各地で開催。
アレクサンダー・テクニークを用いたレッスン、セミナーを全国各地で開催。
ブログ:http://basilkritzer.jp/ Twitter: @BasilKritzer
■吹奏楽部員のためのココロとカラダの相談室
楽器演奏編 改訂版/メンタルガイド編/吹奏楽指導編/コンクール・本番編
■マンガとイラストでよくわかる アレクサンダー・テクニーク 入門編/実践編
■音が変わる!うまくなる!たのしい吹奏楽
1巻 楽器演奏の基礎/ 2巻 楽器別アドバイス/ 3巻 心と身体の相談室
著:バジル・クリッツァー 監修:天野正道
すべて学研プラス刊
受講者の声
♪自分でも驚くような音色が出ました!!以前の絶好調の音色が出せたのです。懐かしい感触でした!!私は練習不足ではない、ただ間違った身体の使い方をしていただけなんだ……と実感。様々な条件に対して的確に、穏やかで心に入る言葉づかいで教えてくださるバジル先生。生徒の音色、悩みが解決を何度も見ました。 (個人レッスン受講・一般・トロンボーン)
♪意識や奏法に関して、違う楽器のレッスンでも心当たりのあることがたくさんあり、とても参考になりました。もうすぐ後輩が入ってくるので、否定的な日本語を使わないことを試してみます。 (聴講・高校生・ホルン)
バジル先生の吹奏楽相談室
たのしく上達編/よくわかる指導編
バロックを語る上で欠かせない〈バロック・ダンス〉。
ダンスと音楽が現代よりさらに密接な関係にあった当時、舞曲のために書かれた曲でなくても、バロック作品を勉強するためには舞曲の知識が欠かせません。
本講座では、各舞曲の特徴をはじめ、チェンバロでの奏法を踏まえつつ、フランス様式の舞曲の指導法、演奏上のヒントをご紹介していきたいと思います。
東京藝術大学楽理科を経て同大学大学院チェンバロ科、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を修了。チェンバロ、オルガン、クラヴィコードのソロ奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器にはじめて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。
現在、東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場および彩の国さいたま芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー。NHK-FM「古楽の楽しみ」案内役。日本チェンバロ協会、日本オルガン研究会、日本オルガニスト協会会員。
立教大学、東京芸術大学卒。舞踊史研究者、ダンサー、振付・演出家。ダンス・ユニット“セーヌ・エ・サロン”を率いてサントリーホール主催企画(2009/2012)にて振付作品を発表。出演作においては衣装・美術も手がけ、バロック・ダンスによる舞台作品《ラ・ヴェルサイエーズ la Veraillaise!》(2012)等を制作。オペラやバレエのための振付・演技指導、JPTA、PTNAにおける講座、子どもを対象にした企画にも積極的に取り組む。近著に『バレエとダンスの歴史』(平凡社、2012)、DVD『時空の旅〜バロックダンス・ファンタジー』解説(エリアビー、2010年レコード芸術特選版)。聖徳大学准教授、東京藝術大学講師。
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