好き嫌いとは別に、小学生が将来役に立つと考えている教科はなんだろうか。【図16-1】は「あなたが、将来役に立つと思う科目は何ですか。」という設問の選択式の回答結果である。こちらでも、「好きな科目」と「嫌いな科目」の1位となった「算数」（38.3％）がトップとなった。次いで「国語」（24.9％）が選ばれ、3位以降の「将来役に立つと思う科目はない」（13.5％）やその他の科目と大差を付けている。こちらの結果でも、「算数」を選んでいるのは女子より男子の方が多く、顕著な差が出ている。「算数」と「国語」以外の科目はほぼ同率の結果となったが、外国語活動に関しては多くの学校では現在小学5年生から開始されるため、特に5年生女子からは高い評価（18.0％）を得た。しかし、6年生になるとその割合が6.0％に下がることから、実生活や社会で役立つと実感できる程度には至っていないといえる。今後、2020年までには小学3年生からの必修化、小学5年生からの教科化の実施以降は、この意識にも変化が見られることが予想される。