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【図34】あなたが行ってみたいと思う外国はどこですか。以下の中からあてはまるものを1つ選んでください。
次に、海外渡航経験があるなしに関わらず、「あなたが行ってみたいと思う外国はどこですか。以下の中からあてはまるものを1つ選んでください。」と質問した結果が【図34】である。こちらから提示したのは表中にある22項目だが、それ以外に「その他(自由記述欄に記入)」「行きたいと思う国はない」を設けた。
その結果、もっとも多かった回答は「行きたいと思う国はない」の40.0%であった。小学生の意識はあまり海外には向いてないようだ。2013年の同調査では、行きたい国は「なし」と答えたのは23.5%で、1位の「アメリカ」(34.7%)を下回っていたことを考えると、グローバル化はむしろ後退しているようにも思える。
「行きたい国」としてダントツだったのが「アメリカ」で、実に29.8%の小学生が「1番行ってみたい」と回答した。自由記述欄に書かれた理由は大きく分けて3つあり、1つ目は「ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオ、ハワイなどの観光地に行きたい」、2つ目は「メジャーリーグ、NBAなどのスポーツ観戦をしたい」、そして3つ目が「本場の英語を学びたい/学校や塾で学んだ英語を使ってみたい」というものであった。一方で5位の「イギリス」に行きたい理由として「本場の英語を学びたい/英語を使ってみたい」はなく、小学生にとって「英語=アメリカの言語」という認識が強いことがうかがえる。
2位は「オーストラリア」で、行きたい理由として「自然が豊か」「コアラを見たい」「安全そうだから」などが挙げられた。また、「シドニーオリンピックやラグビーなどを見て興味を持った」、「日本と季節が逆なので楽しそう」、などをあげる子もいた。
3位から5位はヨーロッパの国が占める。3位のフランスは「おしゃれ/きれい」というイメージが強く、またエッフェル塔やルーブル美術館に行ってみたいという理由もあった。4位のイタリアは、本場のピザやパスタを食べたいという理由が最も多く、日本でも馴染みの深い料理から外国への興味が高まるケースもあることが想定される。5位のイギリスは「ハリーポッターの国だから」「歴史のある国だから」という意見が多く見られた。
アジアで最も順位が高かったのは「シンガポール」。動物園などの観光地が充実していることや、「近代的な街並みを見てみたい」、「マーライオンを見たい」などが挙げられた。7位の韓国や12位の台湾は「近いから」「料理が好きだから」という理由が多く、13位の中国を選んだ理由で目立ったのは「両親の出身国だから/親戚がいるから」というものだった。