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【図7】1か月にどれくらい本を読みますか。※電子書籍を除く
小学生全体の平均が3冊なのに対して、男子の平均は2.6冊、女子の平均は3.5冊となり、女子は男子のおよそ1.4倍の量の本を読んでいる計算になる。特に5冊以上の割合が、男子17.7%、女子25.2%と男女間の開きが大きく、「読まない」については男子31.0%、女子22.5%と男子のほうが多いことがわかる。
学年別にみると、男女共に学年が上がるにつれて読書量は減る傾向にある。高学年になるほど、学校の授業数や宿題、塾等の習い事が増えることは一つの要因として考えられる。31年前の1989年度調査では、小学生は月平均9.1冊の本を読んでいることから、現在はおよそ3分の1になっている。ゲーム機やスマートフォンやタブレットなどが深く子どもたちの生活に入り込み、子どもの生活時間の使い方に大きな変化が起きていることが想像される。
【図8】1か月にどれくらい電子書籍を読みますか。
「電子書籍を読まない」と答えた小学生はどの学年でも87%を超えており、まだまだ小学生にとっては電子書籍が普及していないことがわかる結果となった。男女の差、学年別での差についてもほぼみられなかった。
今は小学生になじみがないといえる電子書籍だが、「GIGAスクール構想」(※1)の実現により、パソコンやタブレットが小学生に1人1台配布され、さらにデジタル教科書による学習が広まれば、電子書籍による読書は今後普及する可能性が十分期待される。
※1 1人1台端末や高速大容量の通信ネットワークを全国の学校に整備し、子どもたちの資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境の実現や、デジタルコンテンツの充実、指導体制の強化を推進する文部科学省の構想。
(参考)文部科学省HP「GIGAスクール構想の実現について」