小学生はどんな生き物を飼っているのだろうか（飼っている生き物、飼ったことのある生き物を複数選択）。全体で見ると、1位は「魚」、2位は「犬」、3位は「カブトムシ」である。男女別で見ると、男子は順位が大きく異なり、１位が「カブトムシ」、2位が「魚」、3位が「クワガタ」で、昆虫への興味がうかがえる。特に5・6年生の男子では「カブトムシ」が24％と、ほぼ4人に1人は飼育経験者となっている。女子の場合は、1・2位は全体と同じだが3位は「ねこ」となっている。「カブトムシ」「クワガタ」は女子ではいずれも約5％と男子と比べると大幅に少ない。
2013年の調査（飼っている動物。「飼ったことがある動物」は含まない）と比較すると、2013年には男子の１位は「金魚」、2位は「犬」、女子の１位は「犬」、2位は「金魚」、3位は男女ともに「ねこ」である。選択肢の範囲がやや違うので単純な比較はできないが、「魚」「犬」「ねこ」は当時も今も人気で、小学生が飼う生き物の傾向が読み取れる結果となっている。
また、生き物を「飼っていない、飼ったことがない」が53.8％と半数以上を占めている（男子は49.5％、女子は58.0％）。男子と女子の差が大きいが、男子はカブトムシやクワガタなど、比較的入手しやすい生き物の飼育が多いことが影響しているのではないかと考えられる。2013年の調査では「飼っていない」男子は61.0％、女子は57.6％だったので、男子については飼っている小学生がやや増えてきたといえる。